日々、全国各地で、交通事故を減らすため活動する人たちがいます。
今回は東京都と福岡県からのメッセージをお伝えしました。
東京・小金井警察署の管内で子どもたちの交通安全への意識を高めるため
活躍しているのが交通安全大使の「コガネイダー」と「ブンジー」。
警視庁 小金井警察署 交通課長 田中将太さんによると
地域に密着し、管内の小金井市、国分寺市、それぞれの地域の特色を生かした
ヒーロー的な存在として誕生しました。
コガネイダーはコガネムシをモチーフにしていて
小金井市の花、桜をベルトのバックルに刻んで輝く緑と金色に身を包んでいます。
ブンジーは国分寺市のイメージキャラクター「ぶんじほたるホッチ」がモチーフ。
国分寺市の花である綺麗なさつき色に身をまとっていて可愛らしいです。
そんなコガネイダーとブンジーは警察署や市役所主催のイベントや地元の祭り、
催し物などのイベント会場で交通事故防止のPR活動や交通事故防止啓発品などを配布しています。
また、屋内のホールでのイベントで警視庁音楽隊や中学生の吹奏楽の演奏に合わせて
歌や踊りを披露したこともあります。その他、交通安全教室やイベントでは子供たちと一緒に
道路の渡り方を練習するなど、都民に寄り添った活動をしています。
最近では、4月7日に国分寺市立第四小学校で新1年生入学式終了後に合わせ
横断歩道を安全に渡る歩行訓練を実施しました。
今年3月に「YouTube 警視庁公式チャンネル」で小金井警察署交通事故撲滅ソング
「ノー・トラフィック・アクシデント」が配信されました。ぜひ、聞いてみてください。
そして、もうお1人ご紹介したのは福岡県 大野城市で
半年前から「通学路戦士パトーラ」に扮して子どもの交通安全の為に活動する村岡麗菜さん。
通学路戦士パトーラは女性を連想させる赤・ピンク・白を基調とした色を纏ったヒーロー。
ふだんは通学路の見守り活動や、警察にも協力してもらって、子供から大人までが楽しく学べる
交通安全教室の開催などを取り組んでいますが、村岡さんは警察官ではなく一般の方。
通学路戦士パトーラの活動を始めたきっかけは12年前。
京都で起きた通学路での交通事故で、妊娠7ヶ月だった村岡さんはいとこを亡くしたのです。
現在、村岡さんも子どもを持つ母親。
交通事故は日々繰り返し起こり、子供たちが犠牲になる日常を変えたいと思い
交通安全に関心がない人も交通安全に参加しようと思うきっかけを作りたくて
通学路戦士パトーラに扮することにしました。
『通学路の見守り活動では子供たちが「何してるの?何のヒーロー?」と
関心を持って近寄ってきてくれるのが本当に嬉しいです』と村岡さん。
「私のように大切な人を失って、手遅れになってしまう前に、
外に出る以上、運転する以上は、事故に遭ってしまったり、
事故を起こしてしまったりする可能性があるということを意識していただけるよう
みんなで私と一緒にヒーローになりましょうという事を伝えていきたいです」と
話してくださいました。
この社会で多くの人は「無関係」かもしれない交通事故。
でも中には家族・親族・友人を失い、心に傷を負ってしまった人がいることを忘れてはいけません。
そして、自動車を運転する一人一人が村岡さんのような気持ちで
この自動車社会に関わっていけば交通事故はもっと減るはず。
力を合わせて頑張りましょう!