明日からはゴールデンウィーク。
クルマでお出かけの予定はありますか?
この時期は普段あまり運転しない方もハンドルを握るので
トラブルが頻発してロードサービスの救援は大忙し。
そんな状況になってしまうと楽しい予定も台無しです。
事前の準備をしておきましょう。
JAF東京支部 JAF認定セーフティアドバイザー 山根喬文さんによると
去年のGWのJAFのロードサービスの出動件数は64,580件。
出動理由1位は「高速道路」と「一般道路」で異なります。
高速道路では、タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足。
一般道路では、バッテリーの過放電・・・いわゆる「バッテリーが上がる」状況です。
高速道路でクルマが動かなくなる一番の理由のタイヤは
空気圧不足の状態で走行するとバーストが発生する可能性大。
タイヤがバーストしてしまったら応急処置はできないため
レッカー車での牽引やタイヤの交換が必要となります。
まずは速やかに安全な場所で停車させ、
ガードレールの外など安全な場所に避難した上で、
道路緊急ダイヤル「#9910」やJAFの「#8139」に連絡しましょう。
タイヤのトラブルを防ぐためには空気圧の点検をすること。
空気圧不足は外からでは判別しにくいので、
お出かけする前に愛車の空気圧は必ずチェックしておきましょう。
ほとんどのガソリンスタンドで出来ます。
そして、出かける直前にも目視による確認を忘れずに行ってください。
続いて、一般道路でトラブルの原因となるバッテリーについて。
クルマのバッテリーはエンジンを始動し、ライトなどの電装品へ電力供給します。
バッテリー上がりはバッテリーに蓄えられた電力が不足することでエンジンが始動できません。
原因は長期間エンジンをかけなかったり、ライトや室内灯の消し忘れによる過放電、
バッテリーそのものの破損や劣化などが考えられます。
対処としては、過放電についてはうっかり電気系統の消し忘れをしないこと。
バッテリーの破損、劣化に関しては月に1度はボンネットを開けて
破損がないか、バッテリー液が規定量入っているか目視確認しましょう。
バッテリーの点検はガソリンスタンド、カー用品店、カーディーラーなどでしてもらえます。
さらに、ふだんあまりクルマに乗らない方は、
思いもよらないミスをしてしまうことも少なくありません。
その1つがガス欠。ガソリンの残量は燃料計でまめに確認するようにして下さい。
カーライフにはクルマの日常点検が必要不可欠。
ただ、ふだんあまり運転しない人は、これを怠っているかもしれません。
JAFはWEBサイトで推奨する日常点検15項目を掲載しています。
<エンジンルーム内>
1.ウインド・ウォッシャー液の量
2.ブレーキ液の量
3.バッテリー液の量
4.冷却水の量
5.エンジンオイルの量
<クルマを外から見てチェック>
6.タイヤの空気圧
7.タイヤの亀裂、損傷および異状な摩耗
8.タイヤの溝の深さ
9.ランプ類の点灯、点滅およびレンズの汚れ、損傷
<運転席に座って点検>
10.ブレーキ・ペダルの踏みしろ、およびブレーキの利き
11.パーキング・ブレーキ・レバーの引きしろ
12.ウインド・ウォッシャーの噴射状態
13.ワイパーの拭き取りの状態
14.エンジンのかかり具合および異音
15.エンジンの低速および加速の状態
ふだん、あまり運転をしない方だけではなく、
クルマには頻繁に乗っている方も慢心がトラブルの原因になるかもしれません。
楽しいゴールデン・ウィークを過ごすためにクルマの点検はお忘れなく。