明日4月6日(土)から「令和6年 春の全国交通安全運動」がスタートします。
期間は10日間、4月15日(月)まで。
今週と来週の「なるほど!交通安全」は、
警察庁 交通局 交通企画課 安全係 鈴川晶央さんをゲストにお迎えして
その大切なポイントをお伝えしました。
令和5年の交通事故死者数は2,678 人。
前年比68 人、2.6%増という結果でした。
前年比増となるのは、平成27 年以来、8年ぶりになります。
重傷者数も27,636 人と前年から1,609 人と増加する残念な結果。
社会全体で気を引き締め、再び交通事故ゼロに向けて減少傾向に戻したいところです。
令和5年の事故傾向を見てみると、歩行中の死者数は2年連続で増加。
自転車乗用中の死者数は346 人で前年比7人増加。
死者の約半数が頭部を損傷して、約9割がヘルメットを着用していませんでした。
また、自転車と歩行者が衝突した事故で歩行者が死亡又は重傷を負った事故のうち
約4割が歩道で発生しています。
二輪車乗車中の死者数は508人で前年比73人増加。
事故類型別に見ると「右折対直進」の事故が大きく増加しました。
自動車乗車中の死者については、うち約4割がシートベルト非着用だったほか
携帯電話等の使用による死亡・重傷事故件数が増加しています。
こうした状況を踏まえて、今回の春の交通安全運動の重点ポイントは3つ。
1)こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践
2)歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行
3)自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守
1つ目についての注意点は、
横断歩道外の横断や車両等の直前直後の横断等、法令違反による歩行中死者が多いこと。
近くに横断歩道がある場所では、必ず横断歩道を渡って下さい。
また、車が近づいて来ていないかどうかを確かめること、
横断する時は信号に従うなど、基本的な交通ルールを守りましょう。
歩行者も危険を呼び込まないようにすることが必要です。
自分の安全を守るため、手を上げて、
クルマの運転者に横断する意思を明確に伝えるよう心がけましょう。
また、道路の左右から来る車はないか? 安全を確認してから横断を始める、
横断中も周囲の安全を確認することを実践して下さい。
なお、歩行中の死者の約7割が65歳以上の方で、通行目的で多いのは「買物」「散歩」。
散歩中に亡くなった65歳以上の方のうち、半数以上が夜間に事故です。
そのほぼ全ての方が反射材を着用していませんでした。
ご家族が夕方に買物や散歩に歩いて出かける場合には
反射材の着用や安全を確認した上での道路の横断を機会あるごとに伝えて下さい。