東京の風は、そろそろ春を感じるようになってきました。
あなたのお住まいの街はどうでしょう?
地域にもよりますが、冬の走行で、
クルマはかなり疲弊しているかもしれません。
本格的な春が訪れる前に一度クルマをメンテナンスしましょう。
それが春の交通安全の第一歩です。
今回は自動車ジャーナリスト 高根 英幸さんにお話を聞きました。
高根さんによると、まず大事なのは冬の間の汚れ落とし。
最近は冬に道路に凍結防止剤や融雪剤を撒きます。
その多くの成分は塩分で走った車に付着しがち。
そのままにしておくとボディーが腐食するかもしれないので
洗車で洗い流して、落とすようにしましょう。
続いては、エンジンまわり。
今ではエンジンをスムーズに効率よく動かすエンジンオイルは低粘度になりました。
春になり、ドライブに行く時はエンジンオイルの量と汚れをチェックしましょう。
柔らかいオイルは量が減りやすいのでまめに量をチェックして下さい。
そして、クーラント、エンジンの冷却水。
最近は性能が上がり、寒冷地でも寒冷地用のクーラントのまま
冬から夏まで、そのまま使うドライバーが多くなってきています。
基本的にそれでも問題ありませんが
夏に向けて濃度を薄めるとオーバーヒート対策にもなり
ラジエーターを冷やす電動ファンが舞う機会が減って
バッテリーの寿命を延ばすことに繋がります。
さらにエンジンが発電機などを回すベルトもチェックしておきたいところ。
寒さはゴムからしなやかさを奪って、その状態で動かすと磨耗や劣化が進むもの。
ボンネット開けて表面の荒れ具合をチェックしてひび割れがないか確認しましょう。
また、走っている時にキュルキュルという音や加速時にギャーという音が出ていたら
それはベルト周りの寿命が来たというここと。その点の点検をして下さい。
そして、バッテリー。
バッテリーは冬期には活性が落ち、電圧が落ちがち。
その状態で使っているとどんどん性能が弱まります。
そこで、チェックした上で必要であれば補充電すると寿命が伸びます。
最後のウィンドウまわり。
冬を乗り越えたワイパーはゴムが硬くなり、痛みがち。
ウォッシャーと一緒に使ってみて拭きムラがあるようなら
ブレードのゴムをよく掃除してみて、それでも駄目ならワイパーブレード交換しましょう。
イパーのゴムだけの交換もできるので、その方法であれば経済的です。
また、ウィンドウウォッシャー液も冬場に凍結しないよう濃度を上げてる場合は
これから暖かくなるので水を入れることで経済的になり、使いやすくもなります。
高根 英幸さんによるとスタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期については、
春先に降る雪もあり、暖かくなったからといって「冬タイヤ」で走れなくなるわけではないので、
急ぐ必要はありませんとのことでした。
時間のあるタイミングでいちど愛車をメンテナンスして、
この春も安全なカーライフを楽しみましょう!