子供たちの美術教育の高揚を図るとともに
交通安全への“思い”を広めることを目的に毎年開催されている
「JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」。
今週はJA共済連の大井川明美さんをゲストにお迎えして
去年の暮れに発表された令和5年度の入賞作を紹介しつつ
今の交通安全について考えました。
大川さんによると、今回の応募作品は約9万2千点。
前年度まで「スマートフォンの使用マナー」を訴求する作品が9年連続で首位。
それが10年ぶり交代して「自転車のヘルメット着用」がトップになりました。
背景には昨年4月の改正道路交通法で
自転車利用者のヘルメット着用が全世代で努力義務となったことが話題となり
子どもたちもいち早く関心を示したことが影響しているようです。
それでは受賞作から4つの作品を見ていきましょう。
<内閣府特命担当大臣賞>
群馬県 小学3年生 黒澤 玲那さん
傘差し運転がいかに危険であるかを伝えるために
画面いっぱいの大きな傘で自転車を運転する人を見えなくしたインパクトある作品。
傘差し運転はしないで安全に自転車に乗ってほしいという願いが込められているようです。
<農林水産大臣賞>
島根県 中学2年生 村上 香菜さん
「遮断中の踏切への侵入禁止」をテーマにしたポスター。
踏切で遮断機を無理やりくぐろうとする危険な行為を描いて
今までにないような発想で交通安全を訴えています。
<警察庁長官賞>
高知県 小学4年生 柳瀬 成彩さん
今回、関心度が高かった自転車のヘルメット着用をテーマにしたポスター。
作者本人がモデルでヘルメットをしっかりかぶることで
「事故にあいたくない」という気持ちを込められていますね。
<文部科学大臣賞>
福島県 中学3年生 目黒なな子さん
「反射材」をテーマにしたポスター。
自分の命は自分で守るのはもちろん
他の誰かのためにも手軽にできる反射材を身に着けることで
交通安全を心がけてほしい伝えた作品と受け取れます。
子どもは大人の行動や社会の動きをよく見ているもの。
交通安全においても大人は子どものお手本になるような行動をしたいものです。
令和5年度 JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクールの受賞作品は
JA共済のホームページ内特設サイト「ちいきのきずな」で公開しています。
子供たちの交通安全への思いをご覧になってみて下さい。