第463回 時差式信号機

2024/02/23
設置されている場所も多い「時差式信号機」。
きちんと認識出来ていないと事故に遭う可能性もあります。
今週は時差式信号機とその危険性をお伝えしました。





日本自動車ジャーナリスト協会 会長で
日本自動車連盟 交通安全委員会 委員 菰田潔さんによると

時差式信号機は「右折車が多い交差点で渋滞が発生しないよう
右折車を流す時間を長くする」ことで対策をとっています。
対向する信号機はふつう「片方が黄色〜赤になれば、もう片方も黄色〜赤」。

しかし、時差式信号機は片方が赤なっても対抗車線の青の時間を続け
その間に右折車を流すことで渋滞を減少させる施策で幾つかのタイプがあります。

最も一般的なのが『後発式』のタイプ。
対向車側は赤信号になり、右折車線の青信号が延長されます。
もう1つが『先発式』で右折車線の信号が先に青になって対向車側は赤のまま。
右折車をある程度流した後に対向車側の信号も青に変わる信号です。





気をつけなければいけないのが
その時差式信号機で実は右直事故が多い点。
右折する車と直進する車の衝突です。

こちら側の信号が青から黄になり、黄から赤になったら
対向車線の信号機も黄・赤になると思って右折すると対向車が突っ込んでくるケース。

自分が右折すると対向車が突っ込んでくる可能性があること、
自分が直進している場合でも、反対車線の右折する車のドライバーが
こちらの信号機が赤になってると勘違いして右折してくるかもしれません。
ハンドルを握る時は想像力をたくましくして安全に走って下さい。





そして、今回の時差式信号機のなあいようはあ、
クルマを運転しない方も関係ないと思ってはいけません。
変則的な時差式信号もあり、歩行者信号を全方向で赤にしつつ
交通量の多い幹線道路が赤になったら幹線道路と交差する
細い道の車だけ青にするということがあります。
この時に歩行者が「自分の側も次は青になるだろう」と思い込み
歩き始めると危険な状況が生まれてしまうかもしれないので
歩行者も車もきちんと青信号を確認した上で道路を横断するようにして下さい。