第462回 雪解け時の交通安全

2024/02/16
今週は昨日まで、全国的に季節外れの暖かさを記録しましたが、
これから春に向かっていくにつれて、
クルマの走行に危険を及ぼします。

今回は運転を科学する株式会社 ディ・クリエイト
代表取締役 上西一美さんにお話をお聞きしました。





上西さんによれば、一番気をつけるべきは凍結の事故。
それは路面上に雪が見えなくても凍ってる状態があるから。
しかも、全部が全部凍ってるおらず、一部分が凍っていて日陰の状態だったりすると
クルマは基本的に4輪すべてが道路にグリップしてたらスリップ事故って起きませんが
1つ、2つが空回りしてしまうとクルマはグリップ利いた方にいってしまうので
そういう意味で凍結の事故は危険です。




対応としては、雪解けが進み、見通しが良くなったりすることで、
ついスピードを出しがちです。スピードを抑えて運転しましょう。
速度を上げてしまうとブレーキ踏むことになり、
それによってスリップして事故に繋がりかねません。

また、前の車が急に止まったり、万が一の事故に遭遇した時に
車間距離を詰めているとスリップで制動距離が延びてしまうので
通常時よりも車間距離をとるようにして下さい。





雪解けの時期。
上西さんによると「タイヤのチェックもしておいた方が良い」そうです。

タイヤの溝がしっかりあったとしても、
劣化の可能性があります。この劣化は温度差による摩耗が原因。
この時期は雪道から普通の道へと移動する時などに、
タイヤ自体の温度の急変によって劣化が進むのです。
日常点検をしっかりしておきましょう。





気温は夜中の2時から5時ぐらいが最も下がります。
その夜間は慎重に運転をするドライバーが多いはず。
それが朝日が上がると「陽が上がったから大丈夫」っていう感覚になり
路面の状態を考えず、ふつうの速度で走ってしまう傾向にあります。
ただ、陽が出たあとには氷が溶けて水となり、さらに滑る可能性があり、
スリップ事故の可能性が高まります。特に注意しましょう。