第461回 交通安全に取り組む人々

2024/02/09
全国各地には、1つでも交通事故を減らすため
何かの活動に取り組む人たちがいます。

今回はそんな活動を2つ紹介しつつ
関係者から全国のリスナーの皆さんへ
メッセージを伝えていただきました。





最初の舞台は大分県。大分県中部にある杵築市と速見郡日出町には
夜間の交通事故を防ぐための「ギラギラマン」というキャラクター存在します。
「ギラギラマン」は身体中にたくさんの反射材を貼り付けていて
夜間にクルマのライトに照らされると眩しいぐらいに発光している“人”です(笑)








ギラギラマンの活動を担当している
杵築日出警察署  地域交通課の甲斐貴之課長によると

ギラギラマンは反射材着用普及戦士。
反射材を着用することの効果は着用していないときと比べて視認性が2倍以上。
運転者は歩行者の発見が早くなって安全が確保できます。
その効果をアピールし、反射材の着用を促進し、
歩行者の交通事故を防止することがギラギラマンの使命。

横断歩行者が当事者となる交通事故は、
日が沈む、夕暮れ時や早朝の時間帯に多く発生します。
そのことか暗い時間帯の歩行者を守るため
街頭で交通事故を呼び掛けるべくギラギラマンは登場しました。
歩行者が安全に道路を横断するための安全指導を行ったり
歩行者等に反射材の配布を行うなど、反射材の普及促進に取り組んでいます。


とのこと。
お話からは杵築日出警察署 の交通事故への真摯は取り組みが伝わってきました。
杵築日出警察署は死亡事故発生が無い日が100日続く度に鯉のぼりを掲揚しています。
現在の鯉のぼりは5匹。6匹目を揚げるべく努力しているということでした。





続いての舞台は広島県。
庄原市西城町の国道183号沿いに、去年の暮れ、交通安全の看板が設置されました。
看板には「気をつけよう 3S」とあり、その下に「Sleep」「Slip」「Speed」の文字。





設置したのは庄原地区交通安全協会 西城分会。
会長 作田高義さんにお話を聞くと


看板設置した所は右側が山で左側は川
道幅が狭くて5年前に高齢者の2名の死亡事故があったところです。
大型同士がすれ違うときには最徐行をするような道。
同時に冬季の12月から3月は凍結する可能性もあるところ。
それを踏まえて看板を見てもらい、気をつけて欲しいという願いです。


とのことでした。

「Sleep」・・・ 居眠りしない
「Slip」 ・・・ 滑らないように注意
「Speed」・・・ 速度を出し過ぎない。

これはクルマでどこの道路を走っていても事故を遠ざけるポイント。
この3Sを全国のドライバーの皆さんは心に留めておいてください。





最後に杵築日出警察署 地域交通課 甲斐貴之課長からのメッセージです。


ほとんどの方は交通事故に遭うことはありませんが交通事故は突然にやってくるものです。
そして、交通事故にはいろんな悲しみや責任がついてきます。
交通事故を起こしてからでは取り返せないこともあります。
そんな悲惨な交通事故の当事者にならないためにも常に交通安全の意識を持って
クルマを運転する方も歩行者の方にも交通事故防止に努めていただきたいと思っています。