第436回 高速道路で追突事故を起こさないために

2023/08/11
今日からお盆を含めた連休がスタート。
その際、気をつけるべき事の1つが高速道路での追突事故です。





警察庁が全国の高速道路で発生した2017年の事故を検証しています。
発生した8,758件中、最も多いのが車両への追突事故で6,372件で全体の7割以上。

その追突事故の中で最も多いのが、
事故や故障、渋滞などで停止している車への追突、3,768件。
ついで走行車への追突で2,168件。

日本自動車ジャーナリスト協会 会長で
日本自動車連盟 交通安全委員会 委員も務める菰田潔さんによると
高速道路の追突事故の原因は大きく2つ「前方不注意」と「動静不注視」です。

動静不注視とは、そこに何かがあると認識したのに
関係ないと思って対応しなかったらそれが間違いだったというケース。
約10パーセントは動静不注視と言われているそうです。





前方不注意と動静不注視が二大原因であることを抑えつつ
普通に走行している時に他のクルマに追突しないためには
大前提として適切な車間距離を取ること、無理な進路変更を行わない、気を緩めない。

まず、大切なのは先を見ることですが、
車間距離が短いドライバーは目の前の車しか見てない傾向があるので危険。
衝突を避けられるのは前の車との車間時間を2秒空けるというのが世界標準です。
そして、車線変更の時にウィンカーと同時ぐらいにハンドルを切る人がいますが
ウインカーをつけて、しっかりと3秒間経ってから横にゆっくり動きましょう。
最後に気の緩みは長時間運転で起こりがち。
運転し続けていると集中力落ちるので2時間に1回は15分以上の休憩をとります。





高速道路の運転で特に気をつける箇所としては、
分岐・合流地点・料金所などの速度を変えるところとトンネル。

分岐点や合流点では混雑時、急にスピードを変える必要が生じて
衝突事故に繋がるケースがあります。
混んでるからといってどんどん前に詰めていくと
前の車が少しのブレーキが後ろにいくほどにに強いブレーキとなり
最後は急ブレーキでも間に合わないぐらいになってしまいます。
分岐や合流、料金所で車が詰まってきても車間距離をしっかり開けましょう。

また、トンネルに入ったら渋滞していたというケースもあるので気をつけて下さい。
トンネル内は壁が近く、運転に不慣れなドライバーだと
恐怖心を感じてアクセルを緩めることもあります。
そうすると後続車が順にブレーキをかけていき
最後は急ブレーキになるというケースがトンネルでも起こります。





高速道路で追突事故を起こさないための留意点の1つが渋滞。
目の前に渋滞が現れた時の運転は、
自分が突っ込むのを気をつけるだけではなくて、
突っ込まれないようにするということも大事なポイント。

渋滞の最後尾につくことが危険なので、
前方に渋滞があるなというのを見てとったら早めにブレーキを強めに踏んで
走ってる車の前の車との距離を空けながらスピードダウンします。

先行車が最後尾について止まったとしても
それに続かず、自分は前を開けてノロノロ走ります。
そして、自分の車の後ろに2、3台続いたのを確認したら
前に詰めて止まれば自分はその危険な最後尾にならずに済みます。





お盆休み時期の運転。
集中力を切らさず、無茶はせず、安全な運転を心がけて下さい。