第424回 子どもの命を守る運転

2023/05/19
子どもの歩行中の交通事故は5月・6月に多い傾向があります。
新入生は学校に慣れてきて、進級した子も新しいクラスに慣れてきて、
登下校中に、はしゃいだり、ふざけ始める時期。
通学路を走行する時は、そのことを意識して運転しましょう。

今回は一般財団法人 日本自動車研究所
主任研究員、 大谷 亮さんにお話をうかがい
「子どもの命を守る運転」についてお伝えしました。





子どもの命を守るためにドライバーが気をつけるべきは
子どもが住み、登下校に利用する道路があるエリア。
特に注意する時間は学校に通う時間と学校から帰る時間です。

警察庁の令和4年「児童に関する交通事故発生状況」資料によると
歩行中に交通事故に遭って死傷した小学生の数は全国で330人。
通行目的別で見ると登校中が43人、下校中が86人で全体の4割を占めています。





もう少し詳しく時間別で見ると、
14時台から15時台が最も多く118人。
次に多いのが16時台から17時台で102人。6時台から7時台で33人。
こうした時間は特にクルマの運転に気をつけましょう。





子どもは危険なものを感じにくい傾向にあります。
従って子どもに車をよけてもらうという思考ではなく
ドライバーができる限り速度を落として子供から離れて通過する姿勢が大切。
予測しない飛び出しも見受けられるので、そういった点に気をつけましょう。





警察庁の資料によると去年の小学生の学年別死傷者数は
歩行中に限定して見ると1年生が最も多く74人、次いで3年生が66人、2年生が65人。





交通事故に関しては、よく「魔の7歳」と言われますが
特に小学生低学年の子どもには要注意。

見通しの悪いところで、子どもの呼び出しを予測する。
子どもは身長が低いので周囲の交通環境を完全に認識していると思い込まない。

昨今は交通安全の意識が高まって
手を挙げて横断歩道を渡る子どもが増えました。
私たち大人はそんな子どもたちの安全を守りましょう。