第423回 令和5年 春の全国交通安全運動 後編

2023/05/12
昨日から「令和5年 春の全国交通安全運動」が始まりました。
期間は来週土曜日 5月20日まで。
今回は先週同様、警察庁 交通局 交通企画課 安全係
渡邉 恭介さんにお話をお聞きして
その大切なポイントをお伝えする後編をお送りしました。





今週は3つある重点ポイントのうち
最後の「自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底」。

去年の道路交通法改正で自転車のヘルメット着用の規定が変わったこと
日頃、自転車を乗っている方は知っているでしょうか。
4月1日からは全ての自転車利用者に
乗車用ヘルメットの着用努力が義務化づけられました。

その理由はもちろんヘルメット着用の有無によって
交通事故に遭遇した時の危険度が大きく変わるからです。

自転車乗用中の交通事故で亡くなった方は
平成30年から令和4年までの5年間を見ると
約6割が頭部に致命傷を負っています。

また、令和4年中に発生した自転車乗用中の交通事故において
ヘルメットを着用していなかった人の致死率は着用していた人に比べて約2.6倍です。
         
交通事故の被害を軽減するためには頭部を守ることがとても重要。
日常生活で自転車に乗るときもヘルメットを着用して保護しましょう。





そして、去年11月には自転車安全利用五則も改訂されました。
自転車安全利用五則は自転車に乗るときに守るべきルールのうち
特に重要な部分を取り上げたもの。

1つめは「車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先」
道路交通法上、自転車は軽車両と位置付けられています。
従って車道と歩道の区別があるところは車道通行が原則。
そして、道路の左側に寄って通行しなければなりません。
歩道を通行できる場合は車道寄りの部分を徐行する。
歩行者の通行を妨げる場合は一時停止する。

2つめは「交差点では信号と一時停止を守って、安全確認」
信号機のある交差点では信号が青になってから安全を確認して横断。
歩道を通行できる場合は、歩行者・自転車専用信号の青が点滅していたら
横断を開始せず、次の青まで待ちましょう。
一時停止のある交差点では、必ず一時停止をして安全を確認してから横断します。
          
3つめ「夜間はライトを点灯」
夜間はライトを点けなくてはいけません。
自転車に乗る前にはライトが点くか点検しましょう。
          
4つめ、「飲酒運転は禁止」
自動車の場合と同じくお酒を飲んだ時は運転してはいけません。
          
そして、5つめが「ヘルメットを着用」
また、幼児二人同乗用自転車の幼児用座席の「シートベルト着用」も徹底しましょう。





悲惨な交通事故を減らすためには歩行者、自転車利用者、自動車運転者、
一人一人が交通安全を自分の問題と捉えて交通ルールを守ることが肝要。
ドライバーは思いやりの気持ちや譲り合いの気持ちを持った運転を心がけ
特に歩行者の安全には注意を払って下さい。

また、交通事故を無くすには関係団体、地域との連携が必要。
社会で協力して1つでも交通事故を減らしましょう。