第418回 ドライビングポジション

2023/04/07
新年度に入りました。
より安全な運転のために、このタイミングで、運転の基本を見直しましょう。
今回は「ドライビングポジション」についてお伝えしました。





座り位置が正しくないと、
適切な状態で視覚情報をキャッチできず、
運転動作も安定しないことが想像できると思います。

今回、お話を伺ったモータージャーナリストで
日本自動車ジャーナリスト協会 副会長の竹岡 圭さんによると
やはり、きちんとした運転姿勢が取れていないと目線の高さや位置がブレて
思ったようにクルマを操ることは出来ません。
「正しい位置でペダル操作ができる」「ハンドル操作ができる」という
適切な姿勢をとる必要があります。





正しいドライビングポジション。
まずはシートの高さ。

街中や駐車場のようなところで運転する時は
なるべく高いほうが車の近くが見えるので操作しやすい。
逆に高速道路の運転では、あまり高い位置だと
体がフラフラしがちになり不安を感じるので街中よりは低めにする。

そして、前後調整はブレーキを踏んだ時に膝に余裕がある程度の位置に合わせる。
脚が伸びきっていると、万が一の衝突の時に衝撃が股関節までダイレクトにきてしまいます。
大怪我に繋がりやすいからです。左足はフットレストの踏ん張れるところ。
その両足の位置で前後のスライドを決めましょう。





背もたれは、ハンドルのいちばん遠い上の部分を握って
背もたれから背中を離さない、肩甲骨をきちんとつけた状態で
肘に少し余裕があって少し肘が曲がる程度の位置に合わせます。

ヘッドレストは「おやすみ枕」だと思って合わせない人が多いかもしれません。
でも、実は”むちうち”を予防する装置なので調整しましょう。
頭がヘッドレストから出ない位置、鼻の先と目尻、耳の上を結んだ高さが
ヘッドレストの真ん中に来るぐらいに合わせるのが適切。





ハンドルの高さは太ももの間に握りこぶしが一つ入る程度にします。
男性なら縦に一つ、女性でそれだと高すぎると感じたなら横に一つ。
なるべく体とハンドルの間は25センチぐらい離れるのが望ましいとされています。
万が一の事故で体が衝撃で前にいった時にハンドルに近いと
エアバッグが開いた時に危険です。

最後にシートベルトの位置は鎖骨と胸の前を通して締める。
首にかからない方がよく、高さが調整できるシートベルトであれば調整しましょう。
カチッとはめた後は腰ベルトを腰骨にかけてキュッと引っ張ってきちんと体に沿わせます。
このとき内臓にかからないように気をつけましょう。

新年度も安全運転を続けるために
ドライビングポジション、いちど見直してみて下さい。