去年12 月、富山県氷見警察署が交通安全キャラクターを発表しました。
夏で集まった約400点から選ばれたのは地元高校生のデザインによる
氷見名産の寒鰤をモチーフにしたブリアン」!
今週はその「ブリアン」に込められた交通安全への思いをご紹介しました。
富山県氷見警察署 地域交通課長 山本慎悟さんによると
「ブリアン」は”鰤”と交通安全の「安」からネーミング。
警察官の制服を着て、地元の氷見市を連想させるように
制帽や階級章には氷見市の形をしたマークが入っています。
写真を見ると青というよりも水色に近いブリが、
やはり水色の警察の制服を着て、警察帽をかぶり、
黒字で「交通安全」と書かれた黄色のタスキをしています。
表情は凛々しく、少し笑いも湛えていて、 頼もしい感じがします。
山本さんによると氷見市民に少しでも交通安全に関心を持ってもらい
さらに効果的な交通安全啓発活動を行おうと思いから
警察署独自のキャラクターを作ろうということで
今回のキャラクター創作企画となったそうです。
去年夏から公募をスタートして募集対象は市内の小中高の生徒。
地元の児童・生徒に制作してもらい、それを活用することで、
市民に長く愛され、親しまれるだろうと考えてのことでした。
そして、集まった作品の中から”氷見の特産をモチーフにしている”
”ブリのデザインが丸くて可愛く親しみやすい”という理由で選ばれたのが
富山県立 氷見高等学校 2年 美術部 部長 竹嶌美結さんの作品。
市内在住のイラストレーター 飯田佳奈子さんが最終的なイラストに仕上げました。
締め切りの2日前に美術部顧問の先生から
「書いてみないか?」と言われたという竹嶌さん。
「もう少し早く言ってほしかったな」と思いつつ(笑)
キャラクターデザインは初めてなので出来るか不安な気持ちもあったそう。
「時間がないのでちょっと授業の合間に考えちゃったりして
氷見の有名ブランド寒ブリをモチーフに、警察の制服に合うように寒色系の色を取り入れて
子供も大人も親しめるような丸っこいかわいらしいデザインをイメージしました。
魚なので 後ろにはちゃんと尾びれが付いてます。
あと、もしグッズ化されても皆さんに買ってもら えるような愛らしい容姿にしました」。
とコメントしてくれ、一生懸命考えたことが伝わってきました。
そして「ブリアンには飛び出し歩きスマホ、飲酒運転などの事故原因の予防だけでなく、
子供から高齢者まで幅広い世代の交通事故に対する日頃からの意識向上に役立ってもらいたいと思っています。
可愛らしい姿で幅広い世代に交通安全の呼びかけをして
皆さんに意識してもらえるように頑張ってきなさいと思いを込めました」と話してくれました。
富山県氷見警察署で誕生した交通安全キャラクター。
竹嶌さんや氷見警察署の願いどおり市民に広く浸透して
1つでも交通事故を減らすことに役立つといいですね。