来週水曜日4 月 6 日から 令和4年 春の全国交通安全運動がスタートします。
期間は 15 日、金曜日までの 10 日間。
今週と来週は、警察庁 交通局交通企画課 三浦 征大さんにお話を伺い
その大切なポイントをお伝えします。
去年の交通事故発生状況は警察庁が統計を保有する昭和 23 年以降の最少。
亡くなった方は前年からは 203 人減って2,636人。
5年連続で最少記録を更新しました。
重傷者数は 27,204 人でこちらも前年に比べ約 600 人減っています。
減少傾向にありますが、まだ多くの人が事故に遭っていることを忘れてはいけません。
今年の「春の全国交通安全運動」の重点ポイントは3つ。
1、 子供を始めとする歩行者の安全確保
2、 歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上
3、 自転車の交通ルール遵守の徹底と安全確保
1つめの「子供を始めとする歩行者の安全確保」について
入学・進学シーズン、お子さんの事故を心配している方も多いでしょう。
交通事故で亡くなったり・重傷を負ったりした小学生は全国で 709 人。
その約6割が歩行中で、さらに歩行中に事故に遭った小学生の約4割が 登下校時でした。
子どもの歩行中の事故には「飛出し」によるものが多いという特徴もあります。
学年別に見ると 1 年生と 2 年生に多く、時間で見ると午後 2 時台から 5 時台。
時期としては新学期から少し経った6月にかけて事故が増える傾向があります。
低学年だと 新年度の新しい環境に慣れた頃に
気が緩んでしまうということがあるのかもしれません。
保護者は安全な道路の横断の仕方をしっかり教えてください。
近くに横断歩道があれば必ず横断歩道を渡ること。
そして、横断歩道では必ず立ち止まり、手を上げる、
ドライバーに顔を向けるなど、横断す る意思を明確に伝えること。
次に、右や左から車が来ないか、よく確認してから渡ること。
青信号でも、車が止まってい ることを必ず確認して下さい。
横断中も周りに気をつけることをお子さんに繰り返し教えてください。
子ども以外の歩行者の事故では歩行中に事故で亡くなった方の8割近くが高齢者。
この割合は増加傾向に あります。特に多いのが道路横断中です。
高齢者の場合は他の世代に比べて、横断歩道ではない場所での横断や
走行車両の直前直後の横断など横断違反があった割合が高くなっています。
身のまわりに高齢者がいる方は、注意を促しましょう。
交通事故全体でも亡くなった方の半数以上が高齢者です。
歩行中に限らず、運転中でも自分では気付かない体の機能の変化もあり
ご家族も一緒に交通ルールや安全運転について話し合ってみてください。
来週は令和4年 春の全国交通安全運動
あと2つの重点ポイントについてお伝えします。