第364回 シートベルト着用 最新状況
2022/03/25
警察庁とJAFが、2021年10月18日から12月3日まで、
全国の一般道路781カ所、高速道路105カ所で実施した
シートベルト着用調査の結果を発表しました。
今週は、そのデータを紹介しつつ、
自動車評論家 諸星 陽一さんにお話しを伺い
シートベルト装着の大切さをお伝えしました。
今回の着用率は
【運転者】
一般道路 99.1%(微増)
高速道路 99.6%(前年同期比 -0.1%)
【助手席同乗者】
一般道路 96.7%(前年同期比 +0.2%)
高速道路 98.9%(前年同期比 -0.4%)
【後部座席同乗者】
一般道路 42.9%(前年同期比 +2.6%)
高速道路 75.7%(前年同期比 -0.1%)
運転席と助手席の着用率はほぼ100%。
それに対して、後部座席はまだまだかなり低いことがわかります。
自分は事故とは無縁。
そう思いこんでハンドルを握っている人もいるのでしょう。
だから、家族や友人・知人を乗せた時、
シートベルト装着を促さないのかもしれません。
でも、事故に遭遇してしまってからでは遅いのです。
後席でシートベルトをしていないとどうなるか?
前のシートにぶつかって前の人を押しつぶす可能性があります。
もしくは車の窓を破って外に飛び出して
後ろから来た車に轢かれて亡くなってしまう…という事故も報告されています。
シートベルトの着用と非着用の危険度の差は
警察庁交通局が平成28年に発表したデータによると
交通事故死傷者数に占める死者数が
全座席の平均値で非着用時は着用時に比べて14.5倍。
運転席では57倍にもなっています。
万が一の時のため、目的地がすぐ近くだとしても、
クルマを運転する時は自分だけでなく
同乗者すべてにシートベルト着用を呼びかけましょう。
そして、正しくシートベルトを締めていることが大切です。
間違った装着では、その機能が発揮されません。
そして、もう1つ、気をつけていただきたいのがタクシーに乗った時。
自分がドライバーではない。乗る時間は短い。面倒だ。
いろんな理由でシートベルトをしない人が多いと思います。
しかし、リスクは同じです。
シートベルトは道路交通法上の免責事由に
本当に該当していて装着がままならない時を除いてどんな時でも締める。
それが自分と大切な人の命を守ることに繋がります。