クルマの運転時に起こる「蒸発現象」をご存知ですか?
これはヘッドライトの光線が目に入り
自分のクルマと相手のクルマの間の対象物が見えなくなってしまうこと。
英語ではグレアと言いますが、当然かなり危険な現象。
どんなものかを知り、覚えておいてください。
今回はこの蒸発現象についてモータージャーナリスト 菰田 潔さんにお話を聞きました。
群馬県警察 WEBサイトより
今では「ナイトビジョン」という機能がついているクルマがあります。
これは遠赤外線画像で対象物を見るシステム。
歩行者や自転車に乗る人は体温が感知されディスプレイに白く写し出されます。
乗っているクルマにナイトビジョンがついている方は、
有効な利用方法を把握しておきましょう。
しかし、付いていない場合には、本当に自分に注意して走るしかない。
なかなか深刻です。
そこで覚えておきたいのが、蒸発現象は雨の日に多いこと。
対向車のヘッドライトや自分のクルマのヘッドライトが路面の水が乱反射。
自転車や歩行者がいても気づきにく状態になり非常に危険です。
ですから、信号機がない横断歩道に近づいた時は特に気をつけなければいけません。
歩行者がいないと思うのではなく、いるのに見えなくなっている可能も考えて、
スピードを落としてブレーキを踏んだらすぐ止まれる感覚でクルマを走らせましょう。
そして、日頃のクルマのケア。
フロントガラスが汚れていては、より前方が見えにくくなります。
油膜をとってワイパーブレードを綺麗にしておくことがドライバーにできる事前の対策。
その上で、夜間はスピードを落とし、周囲に注意力を働かせるようにしてください。