第343回 横断者注意喚起灯付き 横断歩道標識
2021/10/29
ドライバーのみなさん。
信号がない横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいて
あなたの運転するクルマがその横断歩道に近づいた時、
横断歩道の手前で停止して歩行者を優先していますか?
日本では多くのドライバーが歩行者が待っていても停止しないことは
今では全国に広く知られるところとなっています。
そんな中で福島市に全国初となる標識が設置されました。
場所は福島市立 福島第二小学校の近く。
「横断者注意喚起灯付き 横断歩道標識」
上の写真のように横断歩道の両側に横断歩道の標識、
青地に白いイラストで横断する男の子と女の子が描かれた標識があり
その上に2つLEDライト付の黄色い長方形のボックスが設置されています。
標識中の高さ1メートルの位置には歩行者が手をかざすセンサーがあります。
横断歩行者がこのセンサーに手をかざすと注意喚起灯が15秒点滅。
横断歩行者の存在をドライバーが認識しやすくなります。
道路交通法の38条には「横断歩道を横断しようとする歩行者がいる場合は
横断歩道の直前(停止線がある場合は停止線の直前)で一時停止し
その通行を妨げないようにしなければいけない」と定められています。
本来、こうしたものが無くても
クルマは普通に停まらなければいけないわけですが
あまりに低い信号がない横断歩道でのクルマの停止率。
こうした施策を行なったというわけです。
今月JAFが発表した2021年版の「信号機のない横断歩道での
歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」では
調査スタート以来、最高の一時停止率が出ましたが
それでも30.8 %、3割のドライバーしか歩行者優先を実践していません。
信号のない横断歩道を渡ろうとしている人が、
例えば自分の子どもだったら、友人だったら、
きちんと一時停止する方は多いと思います。
思いやりの気持ちを持ってハンドルを握るようにしましょう。