第337回 令和3年 秋の全国交通安全運動 前編
2021/09/17
今年も「秋の全国交通安全運動」が、
9月21日 火曜日から9月30日 木曜日まで10日間実施されます。
今週と来週は警察庁 交通局交通企画課 吉田瑶子さんをお迎えして
大切なポイントをお伝えします。
今年の「秋の全国交通安全運動」は、重点ポイントが4つあります。
1)子供と高齢者を始めとする歩行者の安全の確保
2)夕暮れ時と夜間の事故防止と歩行者等の保護など安全運転意識の向上
3)自転車の安全確保と交通ルール遵守の徹底
4)飲酒運転等の悪質・危険な運転の根絶
今回、伺ったのははじめの2点について。
“歩行者”の安全の確保を打ち出したのは、交通事故死者全体のうち
「歩行中」による事故の割合が最も高いほか
歩行者側が交通ルールを違反している場合もあることから。
歩行者に対し、横断歩道を渡る、信号を守るなどの基本的な交通ルールの周知に加え、
運転者に対して横断する意思を明確に伝えるなど、
自分の安全を守るための行動を促すためです。
子供が被害に遭う交通事故は通学路であっても発生してしまうケースも多く
小学生の歩行中の死亡・重傷事故の約3分の1は登下校中に発生しています。
また、小学生の歩行中の事故は低学年であるほど多く、小学1年生では約8割が歩行中。
幼児も含め子供の交通事故では特に飛び出しが多いことが特徴です。
周囲の大人が子供達に手本を示すことも大切で、
安全を確認してから横断を始めること
歩行中も周りに気をつけることを子どもに習慣づけましょう。
高齢者については、近年は死者・重傷者数は減少傾向にあるものの
昨年の交通事故全体で亡くなった方の半数以上が高齢者。
歩行中死者数の約7割を占めます。
他の世代に比べて、横断歩道以外での横断や
走行車両の直前直後の横断などの横断方法の違反が多く、注意が必要です。
歩行者は自分を守るために行動することが必要。
高齢者が身のまわりにいる方は機会があるごとに注意を促しましょう。
そして、10月から12月は夕暮れ時や夜間の死亡事故の割合が高くなります。
夏よりも暗くなるのが早って視界が悪くなり、
ドライバーや歩行者、自転車の発見がお互いに遅れたり、
距離や速度がわかりにくくなったりするためです。
ドライバーは、早めのライト点灯を心がけるとともにスピードの出し過ぎに注意して下さい。
歩行者との事故も増加するので、特に横断歩道に歩行者がいるときは必ず一時停止。
歩行者の保護に努めてください。
歩行者は車から見つけられやすいように反射材を身に着ける
明るく目立つ色の服を着るなどを心がけましょう。