梅雨が明ければ本格的な夏の到来。
クルマに関しては真夏に注意しなければいけないことがあります。
JAF 東京支部 事業課 交通環境係 栗原悠羽さんによると
真夏の炎天下に車を放置した時にどんな状況になるのか?
JAFが過去に実験を行なったことがあります。
車内の室温を気温25度に合わせた状態で外気温35度の炎天下に放置したところ
10分ほどで室温が外気温を超える気温37℃を記録。
ダッシュボードの温度も非常に高くなって、最大で79度を記録した部分もありました。
子どもやペットを車内に残すのはもってのほかですが、
誤って車内に閉じ込めてしまわないように注意。
熱中症になり、命を落としてしまうこともあります。
しかし、2019年 8月にJAFが出動した「キー閉じ込み」の救援数は全国で144件。
そのうち緊急性が高いと判断してドアガラスを割るなどしたケースが9件あったそうです。
原因として、おもちゃ代わりにリモコンキーを子どもに持たせていたら
ロックボタンを押してしまったり、飼い主の戻りを待つペットが
車内のロックスイッチ、鍵のスイッチを踏んで鍵がかかってしまった、
子どもをチャルドシートに載せたて運転席に回る間に鍵をかけられてしまった、
電池が弱っていて助手席に荷物を置いた後、
運転席に回る間に鍵がかかってしまったということがあったそうです。
わずかなタイミングで思わぬ事故になってしまうことも考えられます。
鍵はしっかり自分で持っているようにしてください。
真夏は夜でも温度や湿度が高く、
熱中症になってしまうこともあります。
少しの時間であっても子どもやペットを車内に残してはいけません。
それから、例えばクルマを駐車場に停めて買い物をして戻ってきた。
車内がものすごく暑いので、冷房をMAXにして涼しくなってきた・・・
そんな時にも気をつけることがあります。
ハンドルやダッシュボードなどはまだ熱いかもしれません。
特にチャイルドシートの表面、シートベルトの金具の部分、
子どもが火傷する恐れもあるので注意が必要です。
さらに気をつけたいのが車内の火事。
衣服などに使用する冷却スプレーや冷感スプレー、
車内の消臭剤、ガラスクリーナーなど、
可燃性のガスを使用しているモノを車に放置していると
可燃性のガスの影響で缶が破裂したり、
引火するといった危険性もあるので気をつけましょう。
また、大切なものも車内に置きっぱなしにすると、
変形したり、使えなくなったりすることもあります。
JAFの実験では炎天下の車内にスマートフォンを放置したところ
1時間で使えなくなったというケースもあったそうです。
最後にさて、真夏の暑い車内で早く室内の空気を冷やしたい。
JAFの実験ではどうする方法が最も効果的だったのか?
最も早く車内を下げることができたのが、
外気導入モードの状態でエアコンを付けて、その状態で数分間、走行すること。
外気導入にすることで熱い空気が外に逃げて、
だんだんと冷たい空気で効率よく冷やすことができます。
一度冷えた空気を外に逃がしてしまうのはもったいないので、
ある程度気温が下がったところで、内気循環モードに切り替えると、
効率よく冷やすことがでますという栗原さんのアドバイスでした。
真夏の車内には充分に気をつけましょう!