第313回 令和3年 春の全国交通安全運動 前編

2021/04/02

今週と来週は警察庁 交通局交通企画課 大竹和美さんに
大切なポイントを伺います。
今回の春の交通安全運動の全国重点は3つあります。
  

(1)子供と高齢者を始めとする歩行者の安全の確保
         
(2)自転車の安全利用の促進
         
(3)歩行者等の保護を始めとする安全運転意識の向上

      
   
今回は「子供と高齢者を始めとする歩行者の安全の確保」について聞きました。
去年、令和2年に交通事故により亡くなる・重傷を負ったのは637名。
小学生が、どんな時に事故にあいやすいかというと、最も多いのは下校中。
学年では1、2年生。新学期を迎えたあとの5月、6月に事故が増加する傾向にあります。
歩行中、その中でも飛び出しによる事故が多いのも特徴です。

お父さん、お母さんは子どもを守るため、
安全な横断の仕方をしっかり教えてください。

まずは、横断歩道を渡ること。
次に、横断する前には、必ず、立ち止まり、
右や左から車が来ないかよく確認してから渡ること。
青信号でも車が止まっていることを必ず確認しましょう。
そして、横断歩道では、手を挙げたり、
運転手に顔を向けるなどして横断する意思を明確に伝えること。
最後に、横断中も周りに気をつけること。
                 
高齢者の歩行中の事故は横断中の事故が約8割と最多。
その内容を見ると、他の世代に比べて、
横断歩道ではない場所での横断や走行車両の直前直後の横断など
交通違反があった割合が高くなっています。

身のまわりに高齢者の方がいらっしゃるのであれば、
折を見て注意を促すようにして下さい。

交通事故全体でも亡くなる人の半数以上が高齢者。
歩行中に限らず、運転中でも自分では気付かない体の機能の変化もあります。
ご家族も一緒に交通ルールや安全運転について話し合ってみてください。