交通事故死亡者数を月別に見ると1年で最も多いのが12月。
しかも、それは毎年のこと。
ふだんの月よりも運転に注意しましょう。
今回はJAF東京支部 事業課 交通環境係 高木 孝さんに
12月の交通事故状況と運転の注意点についてお聞きしました。
例えば去年、令和2年だと12月の1ヶ月で356人の方が亡くなっています。
1日平均11人。実数を知ると、リアルで、生々しい気がします。
ちなみに最も少ないのは6月の206人で150人もの差があります。
毎年のように12月の交通事故死者数が最多なのですから
そこには1つとは限りませんが、必ず原因があるはずです。
過去の統計を見ると平成30年や令和元年の単年でも
平成21年〜30年の平均でも月別ワースト3は3位から10月・11月・12月。
このことから日没が早まることの影響が考えられます。
◉ ヘッドライトを早めに点灯しましょう!
◉ 夜間の運転には気をつける!
車の往来が少ない道路ではハイビームを活用すること
◉ 歩行者、自転車に乗る人は、反射材を身につけて下さい!
自分の存在をアピールしましょう
ヘッドライトについては高木さんからの注意点が1つ。
それは最近普及してきたオートライト。
自動的にセンサーでライトを点灯してくれますが、
何かの拍子にオートライトのスイッチが切れていることも考えられます。
ライト点灯しているつもりでいて、実は点灯せずに走っていることがないよう
インジゲーターを見て確認する習慣をつけましょう。
12月に交通事故死亡者が多いのは、年末の慌ただしさも原因かもしれません。
確認できる運転環境、危険の予測と判断、とっさの事故回避、
どれをとっても、当然スピードが速まるほど、マイナス要素が増えます。
急ぐ運転の危険性を認識しておきましょう。
また、冬の道路環境も原因かもしれません。
特に早朝とか夕方冷え込んできた時は路面が凍っているかもしれません。
特に気をつけるべきは薄い氷が張った状態、いわゆるブラックアイスバーン。
運転席からは路面が濡れているように見えて、氷が張っていとは思わない。
普通の濡れてる路面のつもりで運転すると氷で制動距離が伸びてしまう。
ブレーキを踏んでも思うように停まらないことが起こります。
この時期は路面の凍結も頭に入れてハンドルを握ってください。
場所としては、山の影になっているところ、トンネルの出入り口、
橋などが、路面が凍結しがちです。
そして、年末に忘年会があったとしても飲酒運転は決してしないで下さい。
この1ヶ月を安全運転に努めて、2020年を締めくくりましょう。