第278回 夏休みに交通事故に遭わないために
2020/07/24
例年なら、学校は夏休みに入っている時期。
でも、今年はコロナ対策で休校があったため、夏休みが短縮。
まだ1学期が終わっていない学校も多いでしょう。
それでも、もうすぐやってくる夏休み。
昨日からは連休も始まっています。
子供たちに交通安全を心がけてほしい!ということで
今週は『夏休みに交通事故に遭わないために』をお届けしました。
JAF東京支部 事業課 交通環境係 高木 孝さんによると
夏休みに子どもの事故が増えているというデータはないそうです。
でも、平常時と比べて外に出る機会が増えるので
道路を横断する機会も多くなります。
友達と過ごしたり、家族と遊びに出かけることもあるので
いつも以上に交通事故には気をつける必要があります。
例えば、夏休みに起こりがちな事故としては、
家族で親戚の家に出かけた子どもが道路の反対側に親戚の家があるので
ようやく着いたと思い、渋滞車両の間を通って駆け足で横断する。
そこで、車と衝突したというケースがあります。
安全確認をしなくてはいけないということは、
子ども知識として知っていると思いますが、
こうした場面では、はしゃいで衝動的に行動してしまうというのが子ども。
何か意識が集中すると他のことが目に入らなくなる傾向もあります。
そのあたり、お父さんやお母さんから、伝えておくようにしましょう。
夏休みは道路を横断する機会が増えるわけですが、
逆に言うと保護者の方が手本を見せるいい機会。
高木さんは、実際に外を歩いての、
家庭内の交通安全教育を薦めています。
お父さんお母さんが手本を見せて子どもに教えてあげると、
子どもが自分ごととして考えるきっかけになります。
横断歩道の信号が青になっていても
クルマが信号を無視して暴走してくるかもしれない
青信号でもきちんと安全を確認する。
道路を渡る時は「右を見て、左を見て、もう一度右を見て」
危険がないことを確かめること。
歩道で信号が赤から青に変わるのを待っている時でも
車道近く、歩道スレスレに立っているのは危険です。
大型車が左に曲がる時 内輪差に巻き込まれるかもしれない。
交差点で衝突したクルマが突っ込んでくるかもしれない。
車道から離れた位置に立って待つ。
そんなことを現場で説明しながら教えてください
「うちの子どもが事故に遭うわけはない」という考えは禁物です。
正しい行動をとっていても危険な運転をする
ドライバーがいることも伝える必要があります。
そして、ハンドルを握る善良なドライバーの皆さん。
夏休みのお出かけで慣れないところを走ることもあるでしょう。
子どもの「存在」に常に注意するべきです。
例えば路上に子どもがいない状況であっても、
飛び出してくる可能性も考えられます。
見通しの悪い交差点だったり、公園があったり、
ポイントを見極めて子どもが飛び出してくるかもしれない、
そう考えて運転していることが大切です。
予測しながら運転していれば、なるべく速度は落とすことになります。
いつでも止まれる状態なので危険が訪れても
落ち着いて対処できることに繋がります。
2020年の夏休み。
全国で子どもが事故に遭う交通事故を1つでも減らしましょう。