犬を飼っている方は、家族と一緒に愛犬もクルマに乗せて、
買い物や行楽へという機会もあるでしょう。
そんな時、安全運転にどのくらい注意を払っていますか。
今週はJAF東京支部 事業課 交通環境係 高木 孝さんにお話を伺い
愛犬との安全なドライブについて考えました。
あたたかい季節になると、見かけるようになるのが、
走っているクルマの窓から顔を出している犬。
「危ないなー」と思ったことがある人も、多いと思います。
実際、大変危険です。
急ブレーキを踏むとどうなるか。考えただけでも怖くありませんか?
反動や驚いて車外に落ちる、あるいは飛び出してしまうかもしれません。
その道路が車の往来が激しいところだったら・・・
その瞬間は自分の運転の責任ではなく起こります。
また、後部座席の左側から顔を出しているとミラーの確認ができない、
右側の窓から顔を出していると後方を確認ができないことも考えられます。
そして、小型犬の場合だと、運転している時に、
膝の上に乗せたことがある方もいるかもしれませんが、これも危険。
小さな子供を膝に乗せての運転は皆さん危険だと思うでしょう。
それと同じ。急ブレーキの時でも、後ろから追突された時でも、
前に飛んで大変な被害を負ってしまいます。
では、助手席や後部座席で犬を抱いてはどうかというと、
車の衝突はとても大きな衝撃がかかるので
人間の腕の力だけでは守り切ることができません。
膝上に愛犬が乗っていたり、同乗者が抱いていたり、車内で自由な状態だと、
ドライバーも運転に集中できなくて、そういう意味でも危険。
そして、危険なだけではなく道路交通法違反にも該当します。
道路交通法では運転手はハンドル、ブレーキなどを確実に操作し
交通の状況に応じて、他人に危害を及ぼさないような速度、
方法で運転することが求められています。
愛犬を膝に乗せることは、これに反していると言えるでしょう。
安全運転義務違反ということになってしまうわけです。
そこで、今ではさまざまな愛犬のドライブグッズが出ています。
大きさや性格に合わせて有効なものを使うことをお薦めします。
キャリーバックやプレート、ドライブ用のボックス。
後部座席に設置できる、猫にも対応できるペットシートもあります。
ペットの安全ベルト付き。運転している飼い主のことを見られるメッシュ窓つき。
防水加工がされていて、洗濯もできて、ペットのおしっこや、抜け毛も掃除可能。
こうしたものを使って愛犬が楽しく安全にいられるようにしましょう。