第230回 第54回 交通安全子供自転車全国大会
2019/08/23
毎年、夏休みには小学生の自転車事故防止活動の一環として
全日本交通安全協会主宰「交通安全子供自転車全国大会」が開催されます。
今年も、今月7日 水曜日、東京ビッグサイトで行われました。
今週は、54回目となる大会の優勝校インタビューをお届けしました。
「交通安全子供自転車全国大会」は 47都道府県で
代表の座をかけた競技会が行われ代表校1校が全国大会に進出。
頂点を目指して競います。全国大会の競技種目は3つ。
学科テスト
「交通規則」「道路標識・表示」「自転車の安全な乗り方」
各20問、計60の問題を30分で回答します。
1問10点。全問正解だと600点。
自転車の安全走行テスト
「信号機のある交差点」「信号機のない交差点」
「一時停止の標識のある見通しの悪い交差点」における右左折時(うさせつじ)などを
正確に行えるかを競います。減点方式で、減点がなければ、350点。
自転車の技能走行テスト
「遅乗り走行」「S字走行」「八の字走行」「ジグザグ走行」などを競います。
これも減点方式で、減点がなければ、250点。
3つのテストがパーフェクトだと1,200点満点になります。
先日の第54回大会で目覚ましい結果を残したのが埼玉県代表の本庄東小学校。
各小学校4名が出場しますが「個人総合優勝」「団体優勝」
学科と安全走行テストの合計点が最も高いチームが獲得する「文部科学大臣賞」
なんと3冠を達成したのです!
チームを指導する峯岸秩父先生によると
1200点満点中マイナス65点という好成績で優勝しました。
今回、参加した児童は120名の中から募集。
何度かの選考試験で選ばれた9名のうち4名が選手として出場したそうです。
4年生の秋から約2年間練習を続け、
去年も全国大会に出場したところ11位という悔しい結果に。
悔しい思いを晴らすため、しっかり練習した結果、優勝することが出来ました。
来年も大会はあるので優勝メンバーと下級生の面倒を見て優勝したい。
そして、本庄市、埼玉県、日本で自転車に乗る子供達の
交通事故がなくなることを願うと話して下さいました。
キャプテンをつとめた楊田千和さんにも電話でインタビューしました。
全国大会ではみんなで力を合わせて頑張ることが出来たといいます。
学科試験が終わった後、みんな笑顔だったので、優勝できるかもしれないと思ったそうです。
キャプテンとして心がけていたことはみんなをまとめて引っ張っていくこと。
交通ルールを少しでも知ってもらい、事故が少しでも減るよう、
友達にも正しい自転車の乗り方や交通ルールを知ってほしいと話してくれました。
そして、個人優勝した清水日乃さん。
団体だけはみんなで優勝しようと誓っていたとか。
個人については自信ありませんでしたが、
狙えたら狙ってねとコーチに言われていたので、内心は少しだけ目指していたそう。
その結果での優勝。
嬉しかったが、驚きの方が大きかったといいます。
この経験を生かして事故防止をいろんな人に伝えていきたいとも話してくれました。
「自転車は左側通行、歩道は歩行者優先、ヘルメットをきちんと被る、車は早めのライト点灯、
この4つをよく守り、互いに譲りあいや思いやりの気持ちをよく持ちましょう」。
清水さんからのメッセージです。大人も顔負けじゃないですか? 笑
「交通安全子供自転車全国大会」に出場する子どもは、
交通安全の意識が高い大人に成長するはず。
全国でいま以上に参加する児童が増えるといいですね。