第228回 混雑時の高速道路利用 その1

2019/08/09

明日からは3連休。その後はお盆。
これから帰省ラッシュが始まり、Uターンラッシュを迎えます。
ふだんあまり運転をしない人がハンドルを握る時期。
渋滞もあり事故の危険は高まるもの。
今週と来週は「混雑時の高速道路利用」についてお伝えしましょう。





まず、こうした混雑時期の車でのお出かけは
できるだけ混み合う日、時間を避けて高速道路を利用しましょう。
今では混雑状況は高速各社のWebサイトで確認できます。
 

「日付を指定」して「道路を指定」して
「方向」、上りか下りを選れば渋滞予測がわかるので使わない手はありません。
家族や友人が渋滞で辛いを思いを少なくし事故のリスクも軽減します。





この猛暑はクルマにも負荷がかかります。
出発前の点検を欠かしてはいけません。
JAFが推奨している出発前点検ポイントは7つあります。


ガソリンは充分に入っているか

2018年度の高速道路上での
JAFロードサービス出動件数は約7万3200件。
原因の2位は「燃料切れ」で9080件もありました。
運転に不慣れな方は燃料メーターのチェックをお忘れなく


冷却水(ラジエーター液)の量は規定の範囲内か


ラジエーターキャップは確実に閉まっているか

長時間の走行でエンジンは高い熱を帯びます。
ラジエーターは内部を通る風を利用した冷却水で
エンジンの熱を奪い、クルマのオーバーヒートを防ぎます。
オーバーヒートすればクルマは走行不能。
冷却水(ラジエータ液)とラジエーターキャップを確認しましょう。


エンジンオイルの量は適当か

クルマのエンジンは人間でいえば心臓。
エンジンオイルはエンジンをスムーズに動かすためのいわば血液。
不足すればエンジンが焼き付いてしまうこともあります。
入れすぎれば「燃費が悪くなる」「マフラーから白い煙が出る」
といったことが起こるので適量かどうかチェックします。
 
エンジンオイルは劣化するので交換も必要です。
自動車メーカーは「走行距離1万〜1万5,000km」、
「または1年」という指定をしていることもありますが、
5,000kmまたは半年での交換を推奨する専門家もいます。


ファンベルトの張り具合は適当か、損傷はないか

→ ファンベルトは指で押して張り具合を確認します。
軽く押した時にファンベルトが2?以上たわむようなら、
ファンベルトの調整が必要か、調整できないタイプは交換が必要です。

ファンベルトはエンジンを冷却するためのパーツの1つ。
緩んでいたり、もちろん切れてしまえば、冷却水が循環せず、
エンジンがオーバーヒートしてしまうかもしれません。


タイヤの空気圧は適当か


タイヤの溝の深さは充分か

2018年度の高速道路上でのJAFロードサービス出動件数
7万3200件の原因1位は「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」。
2万7,000件にのぼっています。
見て、さわって、しっかりとチェックして下さい。

夏の楽しい思い出をつくるために、
まずはできるだけ渋滞を避ける。
そして、出発前はしっかりとクルマの点検をする。
それはドライバーの役目です。