第183回 平成30年 秋の全国交通安全運動 後編
2018/09/27
9月30日(日)までは「平成30年 秋の全国交通安全運動」期間。
先週に続いて警察庁 交通局 交通企画課 渡辺友佳子さんを迎えて
「平成30年 秋の全国交通安全運動 後編」
重点ポイント4つのうち残る2つを紹介しました。
3)全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
シートベルト「非着用」の事故死亡者数は「着用」の約15倍。
全ての席での着用が義務ですが、運転席と助手席では浸透した一方
後部座席での着用率は低く、特に一般道では4割弱です。
後部座席は安全だと思っている人もいますが
衝突の衝撃で車外に放り出されたり
運転席や助手席の人にぶつかる可能性もあります。
昨年、自動車交通事故で亡くなった人のうち
約4割にあたる520人がシートベルト非着用でした。
このうち後部座席で着用していなかった方が76人。
シートベルトは全ての席で着用しましょう。
そして、チャイルドシート。
6歳未満の使用率は、およそ7割。
チャイルドシートも不使用だと
事故に遭遇した時の被害に格段の差が出ます。
不使用の死亡者は使用者の約8倍です
子供の成長に合わせて
体のサイズに合ったチャイルドシートを買い替えて下さい。
「命」を考えれば、高い買い物ではないはずです。
チャイルドシートは誤装着も少なくありません。
シートベルトで固定しているチャイルドシートにぐらつきがないか
ハーネスが緩んでいないか、常に確認するようにしましょう。
助手席はエアバッグが作動すると子供に被害が及ぶ場合があるので
チャイルドシートはできるだけ後部座席に取り付けて下さい。
やむを得ず助手席に取り付ける場合はシートを一番後ろに下げて
チャイルドシートを前向きに取り付けてください。
4)飲酒運転の根絶
昨年の飲酒運転による交通事故は約3,600件。
約10年でほぼ半減しました。
しかし、近年は減少幅が小さくなってきています。
飲酒運転の死亡事故率は飲酒運転以外の8倍以上。
非常に高く、死亡事故は昨年約200件ありました。
何があっても飲酒運転をしてはいけません。
お酒が強い人でも、少しお酒を飲んだだけで
安全運転に必要な注意力・判断力が低下することがわかっています。
「気が大きくなり速度超過などの危険運転をする」、
「車間距離の判断を誤る」「危険の察知が遅れる」、
「ブレーキペダルを踏むまでの時間が長くなる」という影響です。
ドライバーの周りにいる人も注意を促しましょう。
お酒を飲まず他の人を自宅に送るハンドルキーパーを事前に決める。
または運転代行サービスを活用しましょう。
お酒は覚めたと思っても残っていることがあるもの。
飲み終えてから6時間以上あとに起こした死亡事故が
飲酒運転となった事例もあります。
車を運転する時は、それを考慮した飲酒時間、飲酒量を心がけてください。
お酒を飲んだ後、少し横になったくらいでは、アルコールは抜けません。
一人一人が「飲酒運転はしない させない」
という気持ちを持ち飲酒運転を根絶しましょう。