第177回 ビワガク・セイフティ・リーダー
2018/08/16
地域の交通安全や防犯に協力している
市民ボランティアは全国にたくさんいます。
警察の職員だけが呼びかけるよりも、
問題が身近に感じる効果があるでしょう。
何より、同じ地域に住む人が協力して、
事故や犯罪を無くそうという結束も生まれそうです。
今回は交通安全に関わる一例を紹介しました。
滋賀県の東近江警察署とびわこ学院大学がタッグを組んだ
「ビワガク・セイフティ・リーダー」通称BSL。
東近江警察署の交通課と生活安全課が
平成24年から委嘱を開始して今年で7年目。
先日、新たな5人のメンバーが発表されました。
5人は教育福祉学部の1年生。
東近江警察署によるとびわこ学院大学は管内で唯一の大学。
そして、教育福祉学部は幼稚園や小学校の教師等を目指す学生が所属。
いい経験になるのではないかと考えたこと
地域のボランティアが高齢化しているので
活性化も諮りたいと委嘱を始めました。
これまでには例えば
▶︎ 七夕イベントで交通安全をPRする
▶︎ 管内の保育園で自作紙芝居や寸劇による誘拐防止教室を行う
といった活動をしています。
子供たちも警察官だとちょっと怖かったりするかもしれません。
そのあたり、大学生のお兄さん・お姉さんなら、大丈夫でしょう。
そしてビワガク・セイフティ・リーダーの存在は、
地域の大人たちにも刺激を与えているようです。
東近江警察署によるとビワガク・セイフティ・リーダーは
園児や保護者にシートベルト、チャイルドシート着用の啓発や、
高齢者を対象者とした交通安全教室に参加。
対象者から「若者が交通安全や防犯に真剣に取り組む姿を見て
自分の考え方を改めるようになった」という声も聞こえているとか。
今後も積極的に啓発活動に参加してほしいと考えています。
新聞の報道によると
今回、ビワガク・セイフティ・リーダーを託された5人は
「地域の細かいところまで目を向けて活動したい」
5月に踏切内の事故で知人を亡くしたというメンバーは
「遮断器が閉まりかけているのに行ってしまう人がいる」
「狭い道でスピードを出す車が多い」
「遊び感覚で交通安全を伝える工夫ができれば」
「交通事故への知識を深め、
子どもたちを守れるようにしておきたい」と語っています。
9月21日から展開される秋の全国交通安全運動で5人はデビュー。
こうした市民、しかも若者の関わりで、
さらに交通安全への意識が高まるといいですね。