子供たちの交通安全に対する意識向上のため行われる
「JA共済 全国小・中学生全国交通安全ポスターコンクール」。
12月の半ばに平成29年度の入賞者が発表されています。
今週はJA共済連 地域活動支援部の岸智貴さんをお迎えして
第46回を迎えた 交通安全ポスターコンクールを追跡しました。
今回の応募総数は小学生の部が128,464点、中学生の部が35,859点、合計164,323点。
昨年度より約2,000点も増えました。
交通安全について、小・中学生がその時に関心あることが
表現されているのがこのコンクールのポスター作品。
岸さんによると最近5年で最も多かったのが「スマートフォンの使用マナー」。
ただ、細かく見るとその中の傾向は多少変わってきています。
「歩きスマホ」の危険性を指摘する作品が減少。
ドライバーの「ながらスマホ」に注意を促す作品が増えています。
また、今年度は新たに高齢ドライバーについての作品も見られたそうです。
高齢ドライバーによる交通事故のニュースが増えたことに子どもたちが敏感に反応したのでしょう。
学年別に見ても取り上げるテーマに特徴があります。
小学校低学年に多いのが「手をあげて」や「信号を守ろう」という基本的な交通安全。
中学年や高学年に多いのが「自転車のライトの点灯」
「反射材の着用」など家族や学校で日ごろ話しているであろう内容。
中学生は「スマートフォンのマナー」「高齢ドライバー」についてが増えます。
学年が上がるにつれて子供の社会性が強くなっているからでしょう。
全国小・中学生交通安全ポスターコンクールは
「内閣府特命担当大臣賞」「農林水産大臣賞」「警察庁長官賞」「文部科学大臣賞」の4部門。
それぞれの部門で小学校 低学年・高学年・中学生1点ずつ12点が選ばれます。
中西さんが12点を見て特に「いいな」と思ったのは
警察庁長官賞を受賞した青森県 弘前市立城西小学校 5 年
小林 摩弥さんの反射材をテーマにした作品。
反射材の光とイカの光になぞらえたセンスが気に入ったそう(笑)
そして 高橋さんが気に入った作品は
島根県 安来市立十神小学校 2 年 佐藤 史都さんの作品。
小学2年生ながら状況を俯瞰してみると、
道の片方からは子供が歩いてきて、もう片方からは車、
小学2年生ながら危険はこういうところに潜んでいるという気づきと
同じ子供たちや車の運転手に伝えようとしていることに感服です。
最後に岸さんが感銘を受けたのは
福島県 国見町立県北中学校 1 年 清水 万優子さんの作品。
2017年度の新しいテーマ「高齢ドライバー」についての作品。
使ってきた免許証や車への感謝の気持ちをこめて免許証を返納している様子が伺えます。
最近、高齢者の交通事故は悲惨なニュースとしてとりあげられがち。
子どもらしい目線で祖父への孫の優しさが感じられる点が好きだとか。
また、ドライバーに対しては安全運転を注意喚起する作品が多いもの。
ポジティブな視点で描かれたところに新鮮な驚きを覚えたそうです。
第46回 JA共済 全国小・中学生全国交通安全ポスターコンクール受賞作は
JA共済のWEBサイトで見ることができます。
http://social.ja-kyosai.or.jp/contest/index.html
ぜひ、ご覧になってみてください。