第118回 交通事故を起こしやすい3つのタイプ
2017/06/29
性格や気質はその人の思考や行動を決定づけます。
それはつまり 人はタイプによって
交通事故を起こす可能性が高いかもしれないということ。
今回は交通心理学の専門家 九州大学大学院
システム情報科学研究院 志堂寺和則 教授にお話を伺い
「交通事故を起こしやすい3つのタイプ」を追跡しました。
コメントは 。
1)自己中心的
自己中心的な人は周りに対する配慮が足りません。
交通とはお互いが安全であるように振舞う
他のドライバーや歩行者とのコミュニケーションでもあります。
しかし 自己中心性の高い人は「譲る」という考えが希薄です。
一般的なドライバーが「これは無理だろう」と思う局面でも
「俺が!」「私は!」と無理矢理な行動をとることが想像されます。
それに応対しなければドライバーからすれば「まさか」の行為。
当然 その局面の危険度はUPします。
また 自己中心性の強い人は攻撃的である可能性が高いようです。
これは車の運転だとスピードを出す 車間を詰めることと関連しています。
これももちろん周囲の危険度を上昇させます。
2)自己認知が不的確な人
自己認知が的確でない人は
自分は運転の技術や安全性を過信している
あるいは誤解しているという可能性があります
運転の「上手」「下手」と事故を「起こす」「起こさない」は
あまり関係ないとされてます。
むしろ自分が上手いと誤解をしている人のほうが事故が多いのです。
最近は高齢者に自分の運転能力を誤解している人が多いと言われています。
高齢になれば若い頃のようには運転できない部分が多々出てくるもの。
その変化に本人が気づいていないのです。
こうした自己認識の不的確さや錯誤については
できれば同乗者がなんらかのかたちで伝える。
その人を交通事故から救うことになるかもしれません
3)感情の起伏が激しい人
感情の起伏が激しい人は頭に血がのぼると荒い運転になります。
反対に落ち込んだ時には周囲に周囲を払えなくなってしまう。
「自分は感情の変化が激しいと」思う人は
気持ちが高ぶっている時や滅入っている時
気分が落ち着くまで運転することを避けたほうがいいかもしれません。
以上 今回は3つの交通事故を起こしやすいタイプを紹介しました。
もちろん これ以外にも 特に事故に気をつけたいタイプはあります。
「そそっかしい」「調子に乗りやすい」「見栄っ張り」など。
いちど自分の性格・気質を見つめた上で
車の運転ではどんなことに どういう時に気をつけるべきか?
考えてみると交通事故の予防になるでしょう。