第110回 居眠り運転をしない方法
2017/05/04
2つにスプリットした2017年のゴールデンウィーク。
今日はまだ、帰省する人、旅行に行く人がいるでしょう。
そして、これから週末にかけては、出先から家に戻る人が増えます。
実家で家族や友人とお酒を酌み交わした旅先で遊びまわった、
その帰りの運転はまぶたが重くなりがち。
今週は睡眠専門家医 坪田聡さんのコメント・監修で
「居眠り運転をしない方法」をお伝えしました。
こんなデータがあります。
(日 本) 居眠り運転が原因だと特定された事故 ➡︎ 交通事故全体の3%
(アメリカ) 不眠や疲労が関係した事故 ➡︎ 交通事故全体の41% 〜 54%と推定
数値がずいぶん違いますが、
居眠りが直接、交通事故に繋がったというものでなく、
“「疲れ」や「眠気」が事故に関係したかもしれない”という数字なら、
日本も、もっと割合が高いかもしれません。
別のデータでは・・・
人身事故全体に占める 死亡事故の割合は1.2%
居眠り事故に占める 死亡事故の割合は5.9%
その差は5倍! 居眠り運転に注意すべきなのは歴然です。
データから弾き出された居眠り運転事故に見られる多い「傾向」は。
25歳以下の男性/交代制勤務で夜の労働時間が長い/
海外への出張や徹夜が多く体内時計が乱れている/
20 〜 24歳の若い人が多く 次いで30 〜 39歳 3番目が50 〜55歳/
居眠り運転事故を起こす時間帯で多いのは午前3〜4時と午後3〜4時/
上記の特徴に当てはまった人は要注意!
当てはまらなかった人も、寝不足だったり、疲れていれば、眠くなるはず
眠くなれば、そのことを自覚すると思いますが、
運転状態がどんなふうになってきた時に注意が必要かというと。
⬛️ 車の運転が集中出来なくなったりボンヤリする
⬛️ 信号や交通標識や高速道路の出入り口を見落とす
⬛️ 助手席とか同乗者から見て瞬きの回数が増えたり減ったりする
⬛️ 車がフラフラして車間距離が縮まる
こうなったら眠気を覚ました方が良い状態。
眠気を覚ますために有効な手段はさまざまな刺激です。
【ガムを噛む】
【車を停めて歩く】
【歌を歌う】
【同乗者と喋る】
【光を浴びる】
【冷たい風を浴びる】
そして、やはり状況が許すのであれば睡眠をとることが必要です。
熟睡してしまうと仮眠とはいえません。
直角から30度ぐらいにシートを倒したぐらいにして寝た方早く目覚めます。
仮眠の時間は10 〜20分ぐらいが目覚めがスッキリします。
仮眠を取って目が覚めた後にコーヒーを飲む人がいますが、
カフェインを摂取してから覚醒効果が出るまでは2、20分かかります。
20分仮眠を取るなら寝る前にカフェインを摂ると起きたあとにスッキリします。
同乗する方はドライバーに気遣いを!
安全、無事に家に戻って2017年のゴールデンウィークを楽しい思い出にして下さい。