第100回 改正道路交通法 前編
2017/02/23
3月12日から「改正道路交通法」が施行されます。
今週と来週は、その改正のポイントを、追跡。
お迎えしたのは警察庁 運転免許課
高齢運転者等支援担当補佐 松代 栄一さん。
今回の改正の目的。
それは高齢運転者の認知機能の状況をタイムリーに把握し、
認知症の方やその恐れののある方による交通事故の防止を図ることです。
死亡事故全体の件数は10年前の半分近く減少していますが、
75歳以上の運転者による死亡事故は450件前後でほぼ横ばい。
運転免許を持つ「高齢者」の増加を背景に、
死亡事故全体に占める高齢者による事故の割合が増えているのです。
免許保有者10万人あたりの死亡事故件数を見ると
平成27年中、75歳以上は75歳未満と比べて2倍以上なのです。
しかし、75歳未満が起こしている死亡事故件数では、
16歳から24歳までの若い年齢層が高いことも覚えておいてください。
ただそうは言っても、高齢者による死亡事故の数は横ばい。
75歳以上の割合は高くなっているということで、
今回の道路交通法改正ではどんなことが変わるのか?
1つめは【臨時認知機能検査と臨時高齢者講習】
2つめは【臨時適性検査制度の見直し】
3つめは【高齢者講習の合理化・高度化】
この3つのポイントについて、
来週は松代さんに詳しく説明していただきます。