第45回 平成28年「交通安全年間スローガン」
2016/02/04
2016年になって1ヶ月。
日々、安全運転を心がけていますか?
新年すぐは「今年も交通安全!」と強く思いながら、
忙しい毎日が戻り、つい何気なく運転してしまっている人はいませんか。
そんなあなたに! 今週は平成28年の「交通安全年間スローガン」を追跡しました。
昭和40年に始まった「交通安全年間スローガン」。
平成28年作品の募集に全国から寄せられたのは約6万点にのぼりました。
その中から選ばれた平成28年の「交通安全年間スローガン」は計19点。
最優秀作の内閣総理大臣賞の3点をご紹介すると
【一般部門A(運転者(同乗者を含む)へ呼びかけるもの)】
こんばんは 早めのライトで ごあいさつ
山本 佐織(山口県山口市 会社員)
【一般部門B(歩行者・自転車利用者へ呼びかけるもの)】
シニアこそ ジュニアのお手本 交通安全
浦川 泰治(北海道札幌市 会社員)
【こども部門(こども(中学生以下)へ交通安全を呼びかけるもの)】
しんごうが あおでもよくみる みぎひだり
野口 瑠梨愛(静岡県静岡市立城北小1年)
そして、今回番組では優秀作、
内閣府特命担当大臣賞を受賞した3人に
どんな思いでスローガンをつくったのか聞きました。
【一般部門A(運転者(同乗者を含む)へ呼びかけるもの)】
その酒で 失う信頼 家族の未来
右田 善智(鹿児島県鹿児島市 小学校教諭)
飲酒運転を起こしてしまうともちろん処分される訳ですが、
それだけでは済まないぞと伝えたかったのです。
私達、教員は子供や保護者に信頼されて成り立つ職業。
それを失ってしまうということ。
それだけではなく、被害者の方の家族であるとか、
自分の家族の未来も失ってしまうのだという事を伝えたかたのです。
この作品を作るときに、最初「失う信用」と作っていました。
それを「信頼」に変えたのです。
あとで知ったのが「信用」を積み重ねて人間は「信頼」されるという言葉。
やはり、その信頼を裏切る飲酒運転は絶対にしてはいけないと伝えたいです。
【一般部門B(歩行者・自転車利用者へ呼びかけるもの)】
スマホ見ず しっかり前見て 踏むペダル
横尾 伸子(大阪府高槻市 無職)
ながらスマフォの危険性が社会問題になっていること。
自転車のルールが厳しくなったこと。
2つを絡めたモノを何か作りたいなと思ったのです。
あまりにも自転車をしながらスマホをしている人が多く、
実際に転んでいる人も見た事もあります。
交通ルールを一部の人だけが守っても絶対に事故は無くなりません。
必ず、みんなが守るというのが第一だと思うのです。
自転車を運転する時は運転に集中してもらってスマフォは電源をOFF。
そういう風に思ってもらえたらなと思います。
【こども部門(こども(中学生以下)へ交通安全を呼びかけるもの)】
気を付けよう 知らない道より 慣れた道
佐々木 慶人(静岡県掛川市立横須賀小6年)
僕は2年生の夏休みに交通事故を起こしてしまいました。
塾に行く、慣れた道だったので、大丈夫かと思い、交差点で飛び出してしまいました。
この失敗を二度としたくないので、慣れた道こそ気を付けなければいけないという思いで、
このスローガンを作りました。このスローガンを書いてからは、
しっかりと交差点は止まって、右左右と必ず確認するようになりました。
こうした交通安全スローガンを聴いたり、
つくった人の気持ちを聞くとハンドルを持つ身が引き締まるもの。
全作品は全日本交通安全協会のWEBサイトに掲載されています。
ぜひ一度、ご覧になってください。
一般財団法人 全日本交通安全協会WEBサイト内
平成28年「交通安全年間スローガン」の紹介ページ。
http://www.jtsa.or.jp/topics/T-262.html