第39回 ハイパースムーズ作戦

2015/12/24

年末年始、交通渋滞が起こる時期になりました。
ハンドルを握る方は、十分、気をつけて下さい。
事故の引き金にもなる渋滞ですが、
東京都では慢性的な交通渋滞の緩和を目指して、
2008年から渋滞対策「ハイパースムーズ作戦」に取り組んでいます。

「ハイパースムーズ作戦」実施のきっかけは・・・
渋滞を解消するためには道路を作ることですが道路は簡単には作れない。
そこで、いまある道路空間を活かし、渋滞が多く発生している箇所に対して即効性のある対策を行い、
交通渋滞の緩和を目指すことを目的として開始されました。

具体的な取り組みとしては、
まず高度な信号機「需要予測信号の導入」
需要予測信号は、交差点に到着する車をセンサーで感知し、交通量を予測することによって、
リアルタイムで信号制御を行い、急激な交通渋滞の発生を未然に防ぐことができます。

それから「交通情報版の設置」。
交通情報板は、交通管制センターからの遠隔操作で渋滞情報をルート別に表示し、交通量を分散します。

そして、「交差点の改良」。
交差点の改良は、右折や左折の専用レーンが短いために起こる渋滞に目をつけ、
右左折車線の設置や延伸、車線数の見直しを行っています。

これまでのところ、東京都の「ハイパースムーズ作戦」は、
都内の渋滞が多い30路線で渋滞ピーク時の旅行時間が12.3% 短くなりました。

これから年末・年始の渋滞が発生する時期。
東京都がドライバーに協力をお願いしているのが「渋滞解消の5つのポイント」。

1)違法駐車をせずに車は駐車場に停める
2)あらかじめ、お出かけ先の駐車場を調べる
3)季節や時間帯のピーク時を予測して運転する
4)通勤やお買い物は電車やバスを利用する
5)荷さばきをする際は、荷さばき可能駐車場を利用する

ドライバーや市民の行動も交通渋滞の緩和につながります。
自分のことだけではなく、全体のことを考えて運転、行動するようにしましょう。
それが交通安全にもつながります。