本日は、「超高速インターネット衛星 きずな」についてJAXA/宇宙航空研究開発機 構の中村安雄さんにお話しをお伺いします。我々が普段使っているインターネット が、新しい衛星によって、どうかわるのか?探って参りましょう!
中山 「「超高速インターネット衛星 きずな」を打ち上げるのは何時ぐらいなんですか?」
中村 「今の予定では年明け1月から2月ぐらいに打ち上げるという予定です。既に「き ずな」本体は種子島の宇宙センターに運び込まれておりまして打ち上げの準備に入っ ております。打ち上げの際には私も種子島で立ち会う予定です。責任者として打ち上 げに立ち会うのは初めてなので緊張しております。」
中山 「開発というのは時間を要したと思いますが、実際にはどのくらいかかっていますか?」
中村 「本格的に開発を始めましたのは平成15年度からですので4年になります。」
中山 「現在は実験衛星という位置づけなんですか?」
中村 「現在、高速通信の実験衛星として進められていますが実験衛星とは言葉の通 り、先端的な技術を実験で実証するということを目的とした衛星です。「きずな」は 非常に高い技術にチャレンジします。こういう技術はいずれは実用に繋がっていくと 考えていますけども、我々は設計をして製造して試験をし、それを今回、最終的にキ チンと働くということを宇宙に上げて実証するということで開発を進めています。」
中山 「そこで問題がなければ一般的になってくるというわけですね?」
中村 「そうですね。この技術を使って、私たちの生活が将来的には便利になると期待 していますけども。」
中山 「「超高速インターネット衛星」ということですが具体的に何がどのくらい早 くなるんですか?」
中村 「一つは45センチくらいのアンテナを我々が使うと最高で155Mbpsという受信能 力が出ます。例えるなら光ファイバーの約1.5倍くらいの受信能力を持っている仕組 みが出来上がる事になります。最近では大都市では光ファイバーなどのインフラ網が 整ってきていますが日本の国内でも山間部ですとか離島など、ブロードバンドのイン フラが整っていないところがあるわけです。それから「きずな」はアジアの地域にも ビームを割り振っています。アジアの特に島から構成される国など、まだまだイン ターネットの普及が十分ではありませんので、この技術を使うことで飛躍的に改善出 来ると思います。」
◇感想◇
今日は「超高速インターネット衛星 きずな」について、いろいろとお話を伺ってき
たわけですが、まもなく旅立つの時がきますが、中村さんは当然、発射の時には夢も
希望もありますけど、大きなプレッシャーもあると仰っていました。我々としては実
験後の生活がより良くなる、潤うということを期待しています。頑張ってください。