森永乳業 presents 平原綾香のヒーリング・ヴィーナス

平原綾香

MESSAGE

ON AIR REPORT 毎週ゲストをお招きして、その方ならではのパーソナルな“音楽の世界”を辿ります。

08/24THE ALFEE 坂崎幸之助さん、ビートルズを語る!

2014/8/24 update
平原綾香さん&坂崎幸之助さん

早いもので8月もあと1週間!いかがお過ごしですか?平原さんは先日の長岡の花火大会で『Jupiter』を生歌で披露しました。リスナーの方からも「『Jupiter』とフェニックスは復興のシンボル」というメールをいただいております。ありがとうございます!今やフェニックスという花火は、世界に広がっています。この前は、ハワイでも打ち上がりましたし、来年はパールハーバーで慰霊と平和の願いを込めて、打ち上がることが決まっているそう。こうして、来年も再来年も、この先もずっと続いていくことを願っています。

ヴィーナス・ラウンジのゲストはTHE ALFEE 坂崎幸之助さん
8月のゲストは今年デビュー40周年!THE ALFEEの坂崎幸之助さんです!

今週はプライベートや坂崎さんが愛してやまない、ビートルズについて、いろいろ教えていただきました。

ギターの他に、趣味は?
「いっぱいありますね。もの集めが趣味ですね。メインはカメラ。カメラは写真を撮るのも好きなんです。写真は年に2回ぐらい個展をやらせていただいているし。カメラ自体も好きで、いじくったり、分解したり、直したりしています。

あとは、古いものが好きなんで、日本のガラス類。明治、大正、江戸のものもありますけど、昔から残って来たガラスの器やお皿、コップを集めていますね。『和ガラスに抱かれて』という本も出していますよ。休みがあると、ショップに出掛けて行って、チェックしたり、飼っている生き物の餌を買いに行ったり。今はあまり行かないけど、毎週日曜日、各地で骨董市やっているんですよ。掘り出し物のガラスを買いに、朝、神社とかでやっている骨董市にしょっちゅう行ってました。ウチは倉庫状態でたいへん。いつか整理しないといけないと思って。最初からやればいいものを、買って来たらそのまましまっちゃっているから。いつかそれを綺麗にデータベース作れば、貸し出ししたり、展示会したりするのも楽なんだけど。

ものが多すぎて、我が家はとんでもないことになっているんですよ。カメラだって、2000台だよ!たまに売っているんですけどね。コレクションしていくと、ダブっているのあるんですよ。なんでかと言うと、まとめて買ってくれと言われちゃうんだよね。自分が欲しいのが1個、2個入っていて、まとめて買ってくれれば、安くなるし、どうせだったら、全部買ってくれと。持っているものもあるし、壊れているものも入っているから、ジャンクカメラで売っちゃったり、友達にあげちゃったりして、いろんなことして減らしても、まだ2000台ぐらいあるな。

ガラスだって、昔のビー玉とかおはじきとかそのぐらいあるよ。明治時代のおはじきはずごいの。1個ずつプレスしてあって、花柄とか、船とか自動車とか、その形になっているの。古いものから当時の文化や人の生活が見られるから、その頃の明治時代の東京に戻って見てみたいと思うよ。昔の赤坂や半蔵門の写真とかあるわけですよ。変わってないなというところと全然違うなというところがあって、日々、ギター弾きながら、ヤモリに癒されながら、妄想してんの(笑)」

お気に入りの曲は?
「お気に入りというか、子供の頃から、10歳からだから、もう50年聴いているなあ。ビートルズは永遠の謎が多いんですよね。たとえば、『A Hard Day's Night』のイントロはいろんな解釈があるわけ。僕は、最後のフェイドアウト、これを使っているんじゃないかと思うんです。あの1発に、ベースもピアノも12弦ギターも全部楽器が入っているんですよ。ギター1本でやるのは無理があるんです。実際にやるとしたら、ピアノと12弦ギターと普通のギターで、”せーの”でやらないとあの音にはならないんだよね。この1個の音だけで大の大人が2晩も3晩もそうじゃない、こうじゃないと言えるぐらい謎が多いんですよね。不思議なことがいっぱいありますよ。

初期の曲、『P.S I LOVE YOU』の”As I write this letter, send my love to you”という部分も、何でここでC#7が入るのか?とか。
聴いているとすごくスタンダードでしょ?ひっかからないで入ってくる曲が多いんだけど、1曲につき分析して行くとめちゃくちゃあり得ないことが起きているんですね。イントロや間奏は、普通、4小節や8小節、16小節など偶数じゃない?
ビートルズは3まわし、12小節とか3拍とかが多いんですよ。実際に弾くとややこしくなっちゃうんですね。聴いている分には何でもないんですけど。

『Strawberry Fields Forever』も謎が多いです。ビートルズは何十テイクも録るんだけど、最終的に2つのテイクが残って。ブラスが入って派手なアレンジと、もうひとつは牧歌的な静かなアレンジ。ジョン・レノンがずっと悩んでいたらしいんだけど、だったらこの2曲をくっつけてくれと。(2コーラス目の”cause I'm going to〜”で編集しています。)1番はすごく静かな曲なんですけど、2番からドラムやブラスが入ってくるんですね。(繋がりの部分は)テンポが遅い方がキーがAなんだけど、速い方がB♭で、これじゃ合わないということで、当時はトランスポーズ(ピッチを変える、移調させる)とかできないから、テンポを遅くするとキーも下がるじゃない?だから、テンポを合わせたんだって。Aの方を速くしてB♭寄りにして、B♭の方をちょっと遅くして、Aに近づけたら、偶然にもぴったりテンポが合ったそうです。AとB♭の間ぐらいなんですよ。だから、絶対音感を持っている人は、気持ち悪いキーなの。

混沌とした感じというか、すごくこの曲の雰囲気を出しているんです。偶然もいっぱいあるんだけど、偶然を引き出すための元ネタがいっぱいあるわけですよ。当時のビートルズだから贅沢にいっぱいテープを使えたんだなと思います。普通のアーティストは1曲につき、何十テイクも録れないです。当時は4チャンしかない、4トラックですからね。」

来週は坂崎さんゲストのファイナルウイーク!ビートルズの曲をセッションしますので、絶対聴いてくださいね!

  • mixiでシェアする