10/02脚本家・岡田惠和さん【1】
岡田惠和さんが語る、連続テレビ小説「おひさま」
楽しい時間ありがとうございます!
秋が深まり、おひさまに会える時間も短くなりましたね。
平原さんによると、夏のおひさまは、「ピカーン」、秋は「スーン」ってイメージ。
おひさまに当たるのは身体にもいいし、リフレッシュできますので、歌詞を書いている時に、お散歩で気分転換するそうです。
ゲスト・脚本家・岡田惠和さん
おひさまと言えば、連続テレビ小説「おひさま」は昨日、最終回を迎えました。
朝、仕度をしながら観ていると、「よし今日も顔晴ろう!」という気持ちにさせてくれたドラマでしたね。平原さんが歌う「おひさま〜大切なあなたへ」の歌詞も手がけられた、連続テレビ小説「おひさま」の脚本家・岡田惠和さんを10月のマンスリーゲストとして、お迎えします。
岡田さんにとって、「おひさま」は、どんな作品になりましたか?
「書いている途中で、日本にああいう出来事があったので、一生忘れられない仕事になったという気がします。普段テレビでドラマを作っていてもドラマはフィクションだから、報道の人とは生きている時間軸が違うという感じがあったんですけれど、やっぱり現実の世の中とは、切り離せないものなんだということが身に染みました。
震災があって、ここをこう変えようということはしなかったんですが、自分自身の気持ちが動いているので、変な言い方になっちゃうけど、もし、そういうことがなかったら、どういう風になっていたのかなという気持ちもあります。」
非現代の設定自体、脚本家生活20年の中で、「おひさま」が初体験だったそうですね。
「なぜかやったことがなかったし、興味がなかったんですよ。今を書くのが好きだったし。
当時の言葉遣いは、役者さんたちもアドリブというほどのものではなくても、後ろで何か言ったり、一緒に喜んだりする時に、大変だったと思います。喜ぶ時に、当時は『やった〜』って言わなかったそうですが、それにジャスト代わる言葉はないそうです。
一番多かったのは、『よかった』というものに置き換えました。『お疲れ様でした』という言葉も当時は使わず、『ご苦労様でした』と言うんですよ。
現代だと、ちょっとだけニュアンスが違います。がんばったことを称えるというよりも、『たいへんでしたね〜』って感じじゃないですか?そのニュアンスに慣れるのに、僕も役者さんも時間がかかったんじゃないかな。
気をつけていたのは、今の時代で書くと、同時にしゃべるというか、相手の言葉をちゃんと聞かないで食い気味にしゃべると、ドラマのテンポがあがります。そういう感性が当時はなかったんですよね。ちゃんと最後まで聞いてから答えるということを心がけていたので、ゆったりとした感じになりました。」
「おひさま〜大切なあなたへ」歌詞作りについて教えてください。
「ちょっと無理、なんてことを引き受けちゃったんだろう?って思った時期があったんですよ。
朝、今日はやめようとテレビをつけたら、『題名のない音楽会』に平原さんが出ていて。捕まった感じがしました。逃げられないなと。(笑)
歌詞に、はてな付けてみたかったんですよ。それって、言葉で書けば『?』ってすぐわかるけど、他人事ながら、疑問形で歌うの大変だろうなというのはありましたね。
何かのインタビューで『おひさま』と言われて何をイメージしますか?という質問に、井上真央ちゃんと満島ひかりちゃんが『お母さん』と答えていました。
僕の中の設定では、大きくなった子供がいるお母さんがいて。今は一緒に暮らしてなくて。小さい頃のことを思い出したり、今はどうしているかなと考えたりしている。想定はしてみたんですけど、限定するのはもったいないので、子供とかお母さんという言葉は使わないで、それができたらなと思ったんですけど。子から親でもいいし、友達でも、恋人でも構わないように、そういう風になったらいいなと思っていました。」
来週も岡田惠和さんに、おもしろいお話をたくさん伺います。お楽しみに!
番組からのお知らせ
森永乳業presents ヒーリング・ヴィーナス
おひさまプロジェクト〜大切なあなたへ U-stream LIVE!〜
公開イベントが決定!大阪の皆さん、お待たせしました!初めての大阪での公開収録です。
会場は心斎橋BIG STEP。リスナー限定リザーブシートのお申し込みやメッセージ、お待ちしています。