08/22pavane〜亡き王女のためのパヴァーヌ
8月も終わりに近づいていますが、学生の皆さん、宿題は進んでいますか?
焦っている学生の皆さん!頑張ってくださいね。
平原さんは小学生の時、家庭科の宿題で、ポケットティッシュを入れるケースを作りました。
すごく便利なケースで紐をキュッと引くと、底が上がって、どんなにティッシュが少なくなっても取りやすいんです。親戚のおばさんに教わったそうですが、小学生なのに、器用ですよね!
でも、夏休みの宿題として、家庭科の授業で発表するのが、すごく恥ずかったそうです。
「なんか・・・いぶし銀でしょ。あ〜!穴に入りたいって気持ちでした。」と思い出を語っていました。
小学生のあなた!宿題のネタに困っているようでしたら、平原さんの真似して、ポケットティッシュケース作りにチャレンジしてみてはいかがですか?
8月はクラッシック特集ということで、今日も名曲をご紹介!毎回、作者と会話をするような気持ちで歌詞を書いている平原さんに曲に込めた想いを話してもらいました。
もうすぐツアー後半戦に突入です。予習すると、もっともっとライブが楽しくなりますよ。
pavane〜亡き王女のためのパヴァーヌ
平原さんコメント
「この曲を初めて聴いたのは、父のソプラノサックスでのカバーです。なので、最初はジャジーなメロディーだし、クラシックだと思ってなかったんです。調べてみると、110年前ぐらいに作られた曲なんですよ。ビックリしました!ラベルさんが24歳のときに作った曲だそうです。
私がこの曲をカバーしたのが25歳の時だったので、1つ年下の彼が作っているわけですよ。すごいなと思いました。アレンジをして下さった方も、26歳。同世代で作っていったんですよ。
ラベルさんが若い王女の肖像画を見て、インスピレーションを受けて書いたと言われています。
切ない曲ですよね。心の中に小さな部屋があり、その部屋の中にいろいろな思い出がある。扉を開けて見ているように、思い出しているように聞こえるんです。
亡き王女は誰なのか、クラシックを研究している方も調べているのですが、今のところ、結局はわかっていないそうです。
私は、ラベルさんが片思いしていたのかな思うのと、亡き王女って本当はラベルさん自身なんじゃないかとそういう風にも思っています。
こんなに素晴らしい作品なのに、ラベルさんは否定していたそうです。形式上も貧弱で、ダメだと。
でも、実は、気に入っていたんではないかと思います。
後に、管弦楽用にアレンジされたり、自分でピアノで弾いて録音を残していたりもするんですよ。
叶わなかった思い、切ない思いがあるから否定してたのかなと推測しちゃいます。
晩年、自動車事故で記憶障害になってしまった時に、この自分の作品を聴いて、『この曲はとてもすばらしい。誰が書いた曲だろう』と言ったそうです。だから、やっぱり気に入っていたのではないかと思うわけです。」
『my Classics』『my Classics2』を中心に、クラシックの魅力について迫っていきたいと思います。皆さんも、思い入れあるクラシックや、もっと知りたいということがあったら、メールくださいね。