01/20さかいゆうさん ニューアルバム『Yu Are Something』
2019/1/20 update
毎週ゲストをお招きして、その方ならではのパーソナルな音楽の世界を辿らせていただきます。今週のゲストはさかいゆうさんです。さかいゆうさんとは、2015年に『水曜歌謡祭』で共演して以来、友達なんです。前回、出演していただいたのは、2016年3月で、久しぶりに遊びに来てくださいました。今回は、1月23日にリリースされるニューアルバム『Yu Are Something』についてお話を伺いました。
「僕たちは喉の劣化さえも、音楽にしていかなきゃいけないわけじゃないですか?喉の劣化に抗う人もいれば、喉の劣化をうまく使って、クラプトンは、あまり声が出なくなったことで、結構、味がある声になって、アコースティックに転身しましたよね。」
「39ですね!」
「こういう世界ってさ、あいまいだよね。最近、デビューしたからとか、年上だからどうこうじゃないんだよね。このアルバムで共演したミュージシャンの中で最年長が79歳。スティーブ・スワローが78歳、そのひとつ上がジェームス・ギャドソンが79歳。」
「“ここは、こうしよう、ああしよう、これってあれに似ているよね”って話をしている時は、同じ(同い年みたい)ですね。」
「誰かよくわからないような声っていいですよね。音楽に向き合う時って、自分が男とか女とか考えてやっていないかもな。歌詞を書く時も、人間を書くから。たまたま、僕は“僕”って書くけど。女性が書く歌詞や歌にはどこかでかなわないところはあるね。」
「僕は男っぽい女の人の声って好きですよ。声が低い、カサンドラ・ウィルソンとか、レイラ・ハサウェイとか好きです。日本人ってあまり、声が低い人っていないよね?高さこそ、歌唱力なりみたいな、高い声をいかに出すかというところがある。自然にそのキーだったらいいんだけど。僕の場合もハイトーンと言われるけど、無理なく出るんですよね。」
「たぶん、生まれつきなんじゃない?どうだろうね。練習した感じではないんじゃないかな。」
「よく聞かれるのは“ピアノはどうやって始めたの?”とか“半年〜1年で、どうやって皆がびっくりするぐらい、弾けるようになったの?”とかだね。本当に帰ってきたら、皆、びっくりしてたもん。
ドリカムさんのコーラス・ギターをやられている中沢ノブヨシさんと一緒にやりたくて、
その方の曲、ほとんどと、スティーヴィー・ワンダーの何曲かしか弾けなかったの。だからまあ、20曲ぐらいかな。“それ、どうやってやったんだよ?”って聞かれたけど、“弾いている通りに弾いただけ”としか言いようがないんだよね。」
「演奏するよりも聴くことの方が絶対、大事だと思いますね。音楽をたくさん聴くと、最小限の練習でうまくなるから。細野晴臣さんはほとんど練習したことがないと聴いたことがあるんだけど、日本で一番ベースがうまいじゃん。ベースプレイが一番うまいんじゃなくて、ベースが一番うまい人は細野さんだと思う。要するに練習したからってうまくなるとは限らないと思うんですよ。日本人だって、小さい頃からずっとゴスペルを聴いていたら、近いものにはなると思う。環境が一番大事。向こうに住んでいる人って、顔つきもアメリカ人っぽくなるじゃないですか?
プレイばかり練習すると、歌バカとか楽器バカにはなれても、音楽家になれるとは限らない。
例えば、いろんな偉人のものが平原綾香の中に98%入っているとして、残りの2%が誰にも出せない平原綾香っていう個体。その中からしか出せない2%が個性だし、焦点や意識があるってことなんじゃない?」
1月23日にリリースされるさかいゆうさんのニューアルバム『Yu Are Something』、皆さんもぜひ、チェックしてくださいね。
平原さん曰く、「誰かに似ているということを感じさせないアルバムでした!」とのことです。さかいゆう TOUR 2019 “Yu Are Something” の開催も決定しています。詳しくは、オフィシャルサイトをチェックしてくださいね。
来週もお楽しみに!
皆さんからのメッセージをご紹介♪
「強い人は自分の中にしっかりとした芯を持っていると、周りの人を見て感じたのですが、平原さんは周囲に揺さぶられない自分の芯を持っていますか?お持ちであるとしたら、それはどんなものですか?また、自分らしく生きるために気をつけていることや何かアドバイスがあれば教えていただきたいです。」
平原さん
「自分の好きなものは、トコトンこだわっていいと思います。私だったら、音楽。歌を歌おうと決めた時に、私は日本語をちゃんと歌える歌手になりたいとずっと、プロデューサーに言っていました。そういう信念があるといいんじゃないですかね。
私は、昔から流行っている洋服を着る機会があまりなかったかな。周りには、“流行っているから買ったの!”という子もいたけど、私は、ジーパンのサイドに網がデザインされている、まるで鞭でも持っていそうな洋服来ていたよ。その当時は、フワッとした女性らしい洋服が流行っていたんだけど、それに反抗するかのように、オールバックのポニーテールにして、ピタッとしたパンツにヒールを履いて、サックスを担いで、カツカツ歩いていたから、すごく怖い人だと思われていた(笑)“この人、何?けんかしに来たの?”みたいな、格好していましたよ。そのせいで、結構、勘違いされたけどね。
まぁ、自分が好きなものだけに信念を持って、あとは流されていた方がいいと思いますよ。頑なというのはよくないですね。人の意見にも耳を傾ける。流行にも目を向ける。だけど、自分の好きなものは関しては、揺さぶられない。そういうものがあれば、いいんじゃないかなと思います。」
番組では皆さんからのメッセージをお待ちしています!「アナタにとって○○な曲」のリクエストも大歓迎です。例えば・・・、大切な曲や癒される曲、元気が出る曲や泣ける曲、初めてCDを買った曲、カラオケで良く歌う曲、結婚式でかけたい曲など、○○に当てはまるキーワードは、何でもOKです!
その声って昔から持っていたものなの?今回のアルバムを聴いていても、さらに磨きがかかっていますよね。
「僕たちは喉の劣化さえも、音楽にしていかなきゃいけないわけじゃないですか?喉の劣化に抗う人もいれば、喉の劣化をうまく使って、クラプトンは、あまり声が出なくなったことで、結構、味がある声になって、アコースティックに転身しましたよね。」
あなたはたぶん、50〜60歳でまた化けるだろうね。今、おいくつですか?
「39ですね!」
すみません、先輩!
「こういう世界ってさ、あいまいだよね。最近、デビューしたからとか、年上だからどうこうじゃないんだよね。このアルバムで共演したミュージシャンの中で最年長が79歳。スティーブ・スワローが78歳、そのひとつ上がジェームス・ギャドソンが79歳。」
今回のアルバムは外国のミュージシャンも多いですね。
「“ここは、こうしよう、ああしよう、これってあれに似ているよね”って話をしている時は、同じ(同い年みたい)ですね。」
オリジナルアルバムとしては、およそ3年ぶり、通算5枚目になるんですよね。私、3曲目の『I'm A Sin Loving Man』の声も好きだったな。なんか女性の声かなと思った。一瞬、誰かコーラスで歌っているのかと思ったぐらい。
「誰かよくわからないような声っていいですよね。音楽に向き合う時って、自分が男とか女とか考えてやっていないかもな。歌詞を書く時も、人間を書くから。たまたま、僕は“僕”って書くけど。女性が書く歌詞や歌にはどこかでかなわないところはあるね。」
男性が女性の歌詞を歌うずるさってあるよね?
「僕は男っぽい女の人の声って好きですよ。声が低い、カサンドラ・ウィルソンとか、レイラ・ハサウェイとか好きです。日本人ってあまり、声が低い人っていないよね?高さこそ、歌唱力なりみたいな、高い声をいかに出すかというところがある。自然にそのキーだったらいいんだけど。僕の場合もハイトーンと言われるけど、無理なく出るんですよね。」
それ、生まれつき?
「たぶん、生まれつきなんじゃない?どうだろうね。練習した感じではないんじゃないかな。」
音楽家になりたかった友達に「歌え」って言われたという不思議な体験をして、ピアノを弾き始めて、いつの間にか歌えるようになってたと聞いたけれど、もうちょっと教えてください。
「よく聞かれるのは“ピアノはどうやって始めたの?”とか“半年〜1年で、どうやって皆がびっくりするぐらい、弾けるようになったの?”とかだね。本当に帰ってきたら、皆、びっくりしてたもん。
ドリカムさんのコーラス・ギターをやられている中沢ノブヨシさんと一緒にやりたくて、
その方の曲、ほとんどと、スティーヴィー・ワンダーの何曲かしか弾けなかったの。だからまあ、20曲ぐらいかな。“それ、どうやってやったんだよ?”って聞かれたけど、“弾いている通りに弾いただけ”としか言いようがないんだよね。」
耳がよかったんだね。洋楽をずっと聴いていたからフィーリングだね。見よう見まねのすごい版だね。
「演奏するよりも聴くことの方が絶対、大事だと思いますね。音楽をたくさん聴くと、最小限の練習でうまくなるから。細野晴臣さんはほとんど練習したことがないと聴いたことがあるんだけど、日本で一番ベースがうまいじゃん。ベースプレイが一番うまいんじゃなくて、ベースが一番うまい人は細野さんだと思う。要するに練習したからってうまくなるとは限らないと思うんですよ。日本人だって、小さい頃からずっとゴスペルを聴いていたら、近いものにはなると思う。環境が一番大事。向こうに住んでいる人って、顔つきもアメリカ人っぽくなるじゃないですか?
プレイばかり練習すると、歌バカとか楽器バカにはなれても、音楽家になれるとは限らない。
例えば、いろんな偉人のものが平原綾香の中に98%入っているとして、残りの2%が誰にも出せない平原綾香っていう個体。その中からしか出せない2%が個性だし、焦点や意識があるってことなんじゃない?」
1月23日にリリースされるさかいゆうさんのニューアルバム『Yu Are Something』、皆さんもぜひ、チェックしてくださいね。
平原さん曰く、「誰かに似ているということを感じさせないアルバムでした!」とのことです。さかいゆう TOUR 2019 “Yu Are Something” の開催も決定しています。詳しくは、オフィシャルサイトをチェックしてくださいね。
来週もお楽しみに!
皆さんからのメッセージをご紹介♪
ラジオネーム 乳酸菌さん
「強い人は自分の中にしっかりとした芯を持っていると、周りの人を見て感じたのですが、平原さんは周囲に揺さぶられない自分の芯を持っていますか?お持ちであるとしたら、それはどんなものですか?また、自分らしく生きるために気をつけていることや何かアドバイスがあれば教えていただきたいです。」
平原さん
「自分の好きなものは、トコトンこだわっていいと思います。私だったら、音楽。歌を歌おうと決めた時に、私は日本語をちゃんと歌える歌手になりたいとずっと、プロデューサーに言っていました。そういう信念があるといいんじゃないですかね。
私は、昔から流行っている洋服を着る機会があまりなかったかな。周りには、“流行っているから買ったの!”という子もいたけど、私は、ジーパンのサイドに網がデザインされている、まるで鞭でも持っていそうな洋服来ていたよ。その当時は、フワッとした女性らしい洋服が流行っていたんだけど、それに反抗するかのように、オールバックのポニーテールにして、ピタッとしたパンツにヒールを履いて、サックスを担いで、カツカツ歩いていたから、すごく怖い人だと思われていた(笑)“この人、何?けんかしに来たの?”みたいな、格好していましたよ。そのせいで、結構、勘違いされたけどね。
まぁ、自分が好きなものだけに信念を持って、あとは流されていた方がいいと思いますよ。頑なというのはよくないですね。人の意見にも耳を傾ける。流行にも目を向ける。だけど、自分の好きなものは関しては、揺さぶられない。そういうものがあれば、いいんじゃないかなと思います。」
番組では皆さんからのメッセージをお待ちしています!「アナタにとって○○な曲」のリクエストも大歓迎です。例えば・・・、大切な曲や癒される曲、元気が出る曲や泣ける曲、初めてCDを買った曲、カラオケで良く歌う曲、結婚式でかけたい曲など、○○に当てはまるキーワードは、何でもOKです!