10/15ROLLYさんとカルト・ロック・ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー 』
2017/10/15 update
毎週ゲストをお招きして、その方ならではのパーソナルな“音楽の世界”を辿らせていただきます。今週のゲストはROLLYさんです。
ROLLYさんと平原さんの出会いは、NHKの音楽番組『ポップジャム』、そして、2009年『紅白歌合戦』です。平原さんが歌う『トゥーランドット』のバックでギターを弾いていたのが、ROLLYさんでした。歌い終わった後、平原さんがROLLYさんの方を向いて、ニコッと笑ってくれたのが、とても嬉しかったと思い出を語ってくれました。
今日は、ROLLYさんが出演される『ロッキー・ホラー・ショー』について、いろいろお伺いしました。
『ロッキー・ホラー・ショー』は1973年ロンドンで開幕して以来、世界各国で上演され続けている、大人気のカルト・ロック・ミュージカルです。日本では1985年から日本人キャストで公演されています。その前に映画化されていて、『The Rocky Horror Picture Show』という映画で全国的に知られる作品になりました。
ROLLYさんも小さい頃に映画で『ロッキー・ホラー・ショー』を知ったそうです。
ROLLYさんが出演される『ロッキー・ホラー・ショー』についてお伺いしたいと思います!
「簡単にストーリーを…。ストーリーは、ほとんどないんですよ。健全で健康的な、若いアメリカ人のカップル、ブラッド・メイジャースとその婚約者のジャネット・ワイズが恩師に婚約の報告に行くため、車で嵐の森の中を走っておりましたら、パンクしまして。残念ながら車のスペアタイヤの空気が抜けていたので、しょうがなく電話を借りにいくということになりました。森の中にお城がありまして、そこで出てきた連中はとんでもない、変態の宇宙人でした。招かれたその2人は、変態の宇宙人に感化されて、最終的には全員、網タイツにガーターベルトで踊り狂うという話です。一体これ、なんのストーリーだったのかなとみんな思うんですけど、作者のリチャード・オブライエンという方が、子供の時に観た、いろんなSF映画のオマージュなんですね。このシーンはこれはあれだ!というのがすごくちりばめられています。
子供の頃、3歳の時でしたかね。わたし、女系家族で、母親とばあや、姉が2人、住み込み従業員のお姉さま方がいました。家に外国の映画雑誌があって、それを見ていた僕はマリリン・モンローに憧れて、こんな風になってみたいなと思って、お化粧をして、ブラジャーとパンティーをつけて、鏡の前でポーズをとって、最高にハイな気分になっていたところ、ばあやに発見されてしまいました。ばあやは即座に母親に“奥様〜!!”って報告、家族会議にかけられました。“こんな邪悪なことは永遠にしてはいけない”と言われましたが、心の中で、“メイクして女装した感じはたまらんな〜”と思っていたわけです。そうしているうちに、姉がおやつの配分を決める時、かずお(ROLLYさん)が女装趣味があるっていうことを近所にバラそうとするんですよね。これはわたしの分、これはようこの分、これはかずおの分はわたしの分、みたいな感じで、本当にジャイアンみたいなお姉ちゃんなんですよ。不服そうな顔をすると、窓を開けて、“かずおはな〜!”って近所中に言おうとするんです。自分は永遠に、このことで姉に頭が上がらないのだと思っていたんですよ。そんな時に出会ったのが『ロッキー・ホラー・ショー』で、“この連中は全員そんな格好をして、しかも映画になっている!音楽はロックだ!これは最高だ!いつかこれを自分がやってみたい”とずっと思っていたんです。
ロック・オペラ『ハムレット』というのが中野サンプラザで行われていまして、僕は墓掘り人の恋人「好奇心」という役だったんですけど、演出家に言われてはないんですが、ハムレットが死んだ後、そこにあったティッシュペーパーで涙をぬぐうしぐさをしたところ、プロデューサーの草刈清子さんが、“あなたあれは演出家に言われてやったの?” “いや、勝手にやりました。すみません。” “素晴らしいわ!”という感じで、草刈さんにすごく気に入られました。その後、草刈さんがトイレに行くのを見計らいまして、偶然会ったように見せかけて、“僕、『ロッキー・ホラー・ショー』が大好きで、いつかやってみたいんですよね〜”って毎日、毎日言っていたら、2年後ぐらいに電話がかかってきて、“あなた、『ロッキー・ホラー・ショー』やりたいって言ってたわね?主演をやらせてあげるわ!”ってということで、いきなり95年に主役のフランク・フルター役をやらせてもらえることになりました。パルコ劇場に母親とそのジャイアンの姉が観に来た時に、これで永遠に姉から脅されることはなくなったのだ!と思いました。
それ以来、メイクして、女装してステージで、歌い躍ることが仕事になったので、それからはおやつの配分で揉めることはなくなりました。」
この話を聞いて、よかったです。ぐっと深くなりました。小さい時にやりたいと思ったことを叶えて、今でもこのミュージカルに音楽監督やギター演奏として、ずっと携わっているって、すごいですよね。
「はじめの3年、主役のフランク・フルター役をやりました。その後、日生劇場で、ザ・フーのロック・オペラ『トミー』をというのがありまして、劇団新感線のいのうえ ひでのりさんの演出で行った時、僕も出ていたんです。古田新太さんが現れて、“実は『ロッキー・ホラー・ショー』をまたやろうと思っている。君は昔、フランク・フルターを演じていたけど、今度は一緒にやらないか?”と言われた時は、本当に嬉しかったですね。“自分がやりたかった役を先にやってしまった憎いやつを誘ってくれた、なんて心の大きい男なんだ!”と思って、“ぜひ、やらせてください”って答えました。わたしもナレーター役をやるんですが、即座に着替えてギター奏者になったりとかそういう風になると思います。」
皆さんからのメッセージをご紹介♪
ラジオネーム ピアスさん
「平原綾香さま こんにちは。いつもまったりとした日曜日の夕刻にまたは出かけの帰り車の中で聴いています。 最近 私は悩ましいことがあります。それは、モノを紛失してしまうことです。この半年の間に ピアス・メガネ・チケット・イヤホン・可愛いバレッタ。フウ〜〜。どれもなくて困るモノや最重要というわけではありませんが 大変ショックです。モノに対してのショックではなく、自分自身の注意散漫さに閉口しています。平原さんは そういうことはありませんか?」
平原さん
「わたしは、携帯を自分の車の中に3日おきぐらいに忘れます。で、マネージャーさんが見てくれて、黙って渡してくれる・・・ということが多いですね。あと、だいたいね、黒いものはなくすね。黒いストールとか。わたしはストールを持ち歩いているんだけど、よくありますね。
でも、ピアス・メガネ・チケット・イヤホン・可愛いバレッタは、どれも黒っぽくないもんね。特に、ピアスはあまりなくさないでしょう?わたしはイヤリングだから、よく落とすけど、ピアスの人は落とさなくていいなと思っていたけど、どうなんだろう?
メガネは、わたし、視力が0.1ぐらいで、昔はおうちの中ではメガネをしていたんだけど、いつのまにかメガネがないの。だからもう、今はメガネしていないの。だからメガネをなくすのは、わかるなぁ。
北海道千歳空港から移動する時の電車の中に、チケットホルダーっていうのが座席の前にあるの。あれは絶対忘れる。忘れるためにつけたようなもんだよね。チケットホルダーに入れたことによって忘れる。
本当にね、トラップがいっぱいよ。もう何もつけないことよ。海外に行く時は、アクセサリーは極力持っていかないもん。ちょっとこれは高いなっていうものはもう持っていかない!そういう時に役に立つのが、コスチュームジュエリーなんですね。コスチュームジュエリーって知ってる?昔の王室の人たちが、高いものを持っているけれども、なくしたり、盗られたりしてしまわないように、同じようなものを安いもので作ってをつけているというのが、コスチュームジュエリーのはじまりね。よくシャネルがコスチュームジュエリーを作っているんだけど。確か、シャネルが発祥なのかな?そういうのを身につけて、過ごしていますよ。」
番組では皆さんからのメッセージをお待ちしてます!平原さんへの質問や相談、超個人的な近況報告も大歓迎です。何でも大歓迎です。アルバム『LOVE2』にちなんで、あなたのLOVEなモノを教えてください。聴くだけで笑顔になれる「スマイルソング」や、明日への活力となる「エナジーソング」のリクエストも大募集中です!曲にまつわるエピソードをそえて、リクエストしてくださいね。
ROLLYさんと平原さんの出会いは、NHKの音楽番組『ポップジャム』、そして、2009年『紅白歌合戦』です。平原さんが歌う『トゥーランドット』のバックでギターを弾いていたのが、ROLLYさんでした。歌い終わった後、平原さんがROLLYさんの方を向いて、ニコッと笑ってくれたのが、とても嬉しかったと思い出を語ってくれました。
今日は、ROLLYさんが出演される『ロッキー・ホラー・ショー』について、いろいろお伺いしました。
『ロッキー・ホラー・ショー』は1973年ロンドンで開幕して以来、世界各国で上演され続けている、大人気のカルト・ロック・ミュージカルです。日本では1985年から日本人キャストで公演されています。その前に映画化されていて、『The Rocky Horror Picture Show』という映画で全国的に知られる作品になりました。
ROLLYさんも小さい頃に映画で『ロッキー・ホラー・ショー』を知ったそうです。
ROLLYさんが出演される『ロッキー・ホラー・ショー』についてお伺いしたいと思います!
「簡単にストーリーを…。ストーリーは、ほとんどないんですよ。健全で健康的な、若いアメリカ人のカップル、ブラッド・メイジャースとその婚約者のジャネット・ワイズが恩師に婚約の報告に行くため、車で嵐の森の中を走っておりましたら、パンクしまして。残念ながら車のスペアタイヤの空気が抜けていたので、しょうがなく電話を借りにいくということになりました。森の中にお城がありまして、そこで出てきた連中はとんでもない、変態の宇宙人でした。招かれたその2人は、変態の宇宙人に感化されて、最終的には全員、網タイツにガーターベルトで踊り狂うという話です。一体これ、なんのストーリーだったのかなとみんな思うんですけど、作者のリチャード・オブライエンという方が、子供の時に観た、いろんなSF映画のオマージュなんですね。このシーンはこれはあれだ!というのがすごくちりばめられています。
子供の頃、3歳の時でしたかね。わたし、女系家族で、母親とばあや、姉が2人、住み込み従業員のお姉さま方がいました。家に外国の映画雑誌があって、それを見ていた僕はマリリン・モンローに憧れて、こんな風になってみたいなと思って、お化粧をして、ブラジャーとパンティーをつけて、鏡の前でポーズをとって、最高にハイな気分になっていたところ、ばあやに発見されてしまいました。ばあやは即座に母親に“奥様〜!!”って報告、家族会議にかけられました。“こんな邪悪なことは永遠にしてはいけない”と言われましたが、心の中で、“メイクして女装した感じはたまらんな〜”と思っていたわけです。そうしているうちに、姉がおやつの配分を決める時、かずお(ROLLYさん)が女装趣味があるっていうことを近所にバラそうとするんですよね。これはわたしの分、これはようこの分、これはかずおの分はわたしの分、みたいな感じで、本当にジャイアンみたいなお姉ちゃんなんですよ。不服そうな顔をすると、窓を開けて、“かずおはな〜!”って近所中に言おうとするんです。自分は永遠に、このことで姉に頭が上がらないのだと思っていたんですよ。そんな時に出会ったのが『ロッキー・ホラー・ショー』で、“この連中は全員そんな格好をして、しかも映画になっている!音楽はロックだ!これは最高だ!いつかこれを自分がやってみたい”とずっと思っていたんです。
ロック・オペラ『ハムレット』というのが中野サンプラザで行われていまして、僕は墓掘り人の恋人「好奇心」という役だったんですけど、演出家に言われてはないんですが、ハムレットが死んだ後、そこにあったティッシュペーパーで涙をぬぐうしぐさをしたところ、プロデューサーの草刈清子さんが、“あなたあれは演出家に言われてやったの?” “いや、勝手にやりました。すみません。” “素晴らしいわ!”という感じで、草刈さんにすごく気に入られました。その後、草刈さんがトイレに行くのを見計らいまして、偶然会ったように見せかけて、“僕、『ロッキー・ホラー・ショー』が大好きで、いつかやってみたいんですよね〜”って毎日、毎日言っていたら、2年後ぐらいに電話がかかってきて、“あなた、『ロッキー・ホラー・ショー』やりたいって言ってたわね?主演をやらせてあげるわ!”ってということで、いきなり95年に主役のフランク・フルター役をやらせてもらえることになりました。パルコ劇場に母親とそのジャイアンの姉が観に来た時に、これで永遠に姉から脅されることはなくなったのだ!と思いました。
それ以来、メイクして、女装してステージで、歌い躍ることが仕事になったので、それからはおやつの配分で揉めることはなくなりました。」
この話を聞いて、よかったです。ぐっと深くなりました。小さい時にやりたいと思ったことを叶えて、今でもこのミュージカルに音楽監督やギター演奏として、ずっと携わっているって、すごいですよね。
「はじめの3年、主役のフランク・フルター役をやりました。その後、日生劇場で、ザ・フーのロック・オペラ『トミー』をというのがありまして、劇団新感線のいのうえ ひでのりさんの演出で行った時、僕も出ていたんです。古田新太さんが現れて、“実は『ロッキー・ホラー・ショー』をまたやろうと思っている。君は昔、フランク・フルターを演じていたけど、今度は一緒にやらないか?”と言われた時は、本当に嬉しかったですね。“自分がやりたかった役を先にやってしまった憎いやつを誘ってくれた、なんて心の大きい男なんだ!”と思って、“ぜひ、やらせてください”って答えました。わたしもナレーター役をやるんですが、即座に着替えてギター奏者になったりとかそういう風になると思います。」
皆さんからのメッセージをご紹介♪
ラジオネーム ピアスさん
「平原綾香さま こんにちは。いつもまったりとした日曜日の夕刻にまたは出かけの帰り車の中で聴いています。 最近 私は悩ましいことがあります。それは、モノを紛失してしまうことです。この半年の間に ピアス・メガネ・チケット・イヤホン・可愛いバレッタ。フウ〜〜。どれもなくて困るモノや最重要というわけではありませんが 大変ショックです。モノに対してのショックではなく、自分自身の注意散漫さに閉口しています。平原さんは そういうことはありませんか?」
平原さん
「わたしは、携帯を自分の車の中に3日おきぐらいに忘れます。で、マネージャーさんが見てくれて、黙って渡してくれる・・・ということが多いですね。あと、だいたいね、黒いものはなくすね。黒いストールとか。わたしはストールを持ち歩いているんだけど、よくありますね。
でも、ピアス・メガネ・チケット・イヤホン・可愛いバレッタは、どれも黒っぽくないもんね。特に、ピアスはあまりなくさないでしょう?わたしはイヤリングだから、よく落とすけど、ピアスの人は落とさなくていいなと思っていたけど、どうなんだろう?
メガネは、わたし、視力が0.1ぐらいで、昔はおうちの中ではメガネをしていたんだけど、いつのまにかメガネがないの。だからもう、今はメガネしていないの。だからメガネをなくすのは、わかるなぁ。
北海道千歳空港から移動する時の電車の中に、チケットホルダーっていうのが座席の前にあるの。あれは絶対忘れる。忘れるためにつけたようなもんだよね。チケットホルダーに入れたことによって忘れる。
本当にね、トラップがいっぱいよ。もう何もつけないことよ。海外に行く時は、アクセサリーは極力持っていかないもん。ちょっとこれは高いなっていうものはもう持っていかない!そういう時に役に立つのが、コスチュームジュエリーなんですね。コスチュームジュエリーって知ってる?昔の王室の人たちが、高いものを持っているけれども、なくしたり、盗られたりしてしまわないように、同じようなものを安いもので作ってをつけているというのが、コスチュームジュエリーのはじまりね。よくシャネルがコスチュームジュエリーを作っているんだけど。確か、シャネルが発祥なのかな?そういうのを身につけて、過ごしていますよ。」
番組では皆さんからのメッセージをお待ちしてます!平原さんへの質問や相談、超個人的な近況報告も大歓迎です。何でも大歓迎です。アルバム『LOVE2』にちなんで、あなたのLOVEなモノを教えてください。聴くだけで笑顔になれる「スマイルソング」や、明日への活力となる「エナジーソング」のリクエストも大募集中です!曲にまつわるエピソードをそえて、リクエストしてくださいね。