10/11土岐麻子さんとジャズを語る!
先週末無事、24都市30公演にわたる全国ツアー『平原綾香 CONCERT TOUR 2015〜Prayer〜』が終了しました!感想を送ってくださったみなさま、ありがとうございます!今回のツアーでは、中島みゆきさんの『糸』をカバーしていました。大阪フェスティバルホールで行われる中島みゆきRESPECTライブ『歌縁』に出演します。フェスティバルホールは、道上洋三さん(朝日放送のアナウンサー・ラジオパーソナリティ)が、アカペラでもちゃんと声が届く会場と絶賛していたそう。11/23(月・祝)18:00開演です。どうぞよろしくお願いします。
今月のヴィーナスラウンジのゲストは土岐麻子さんです。
今週のトークテーマは「ジャズ」です。ジャズを聴きながら、ジャズにまつわる話をいろいろ語り合いました。先週も話に上がりましたが、土岐さんのお父様は、ジャズサックス奏者の土岐英史さんです。サックス奏者の娘同士なので、今回も共感するところがたくさんありました。
お父様がジャズサックス奏者ですが、ジャズの方には行かなかったんですよね?
「そうなんですよ。なんだろうな。改めて刺激を受けるというよりも、当たり前のような感じで、これ好きだなと思うこともなかったというか。」
生活に密接しているものだったんですね。
「特にわたし、一人っ子だったので、外からの風が入ってこなかったんです。中学ぐらいの時に、バンドブームの影響を受けて、バンドを始めました。最初はバンドのスタイルだとか、衣装だとかを同級生と話しているのが楽しいというノリだったんだけど、だんだん自分で演奏したり、作ったりするようになって、音楽そのものについて考えるようになりました。
バンドでデビューしてから、ジャズというものを手にとるようになったんですね。自分でジャズのスタンダードアルバムを出すようになった時は、父にビックリされて、”ジャズ聴いてたの?好きなの?”って言われました。大人になってからボーカルもののジャズを、CDやレコードを買って聴いていたんですけど、それを父や母に言わなかったんです。なんか恥ずかしくて。照れですかね。親のものっていうイメージがあったから、そこに今、わたし興味持っているということを知られたらマズイと、コソコソしていたんです。親が知らない間にジャズボーカルオタクになっていて、ジャズのスタンダードアルバムをわたしも出したいと憧れて、その際には父と一緒にやりたいと思っていたので、勇気を出して、”一緒にやってくれませんか?”と言った時は、すごくビックリしていました。」
土岐さんにとって、ジャズの名曲は?
「父と一緒にCDを作りたいなと思ったきっかけが『In a sentimental mood』という曲なんです。父がこの曲を吹いているのは、小さい時から知っていたんですけど、すごくそれが好きで、いつかこの曲を歌いたいなと思ったんですよ。去年出したアルバムでやっと念願が叶いました。」
先ほどお話されていたアルバムは『standards〜土岐麻子ジャズを歌う〜』ですね。
「シリーズとして、4枚出しています。父もずっと参加してくれていて、一番新しいのは去年の冬に『STANDARDS in a sentimental mood 〜土岐麻子ジャズを歌う〜』というタイトルで出ているんですけど、やっと『In a sentimental mood』を一緒にやれました。
今聴くと、またやりたいと思うんです。常に進化しているという意識だからか、今だったらもっといい感じだと思います。」
お父さんと一緒に演奏するのはどんな気持ちですか?
「心強いですね。たぶん、”念”が出てるんだと思うんです。隣にいると父がいる側から、なんだか落ち着く”念”が出ていて、支えられている感じがします(笑)ステージを観てくれた友達には、”お父さんが、すごく心配そうに見ていたよ”って言われました。」
お父さんと(ステージで)トークもするんですか?
「そうですね。もともと関西人で、割とノリが良い方なので。」
うちの父も関西人です。うちの家族、全員ボケ担当なので、変なこと言わないかとか、トークが心配です。
「楽しそうですね!誰も収拾しない感じですか?」
『平原さんちのコンサート』というのをやる時は、いつもはわたしがボケなのに、家族がボケだから、しっかりしないといけないんです。すごく大変なの。
「末っ子の宿命っていう感じはありますよね。末っ子ってしっかりしますよね。一番自分が年下だからというのもあると思うんですが、しっかりしなきゃ、大人に見られなきゃとがんばりますよね。他の人はそんなに気にしてないけど。」
せっかくなので、ジャズをあまり聴いたことがない方でも聴きやすい曲とか、おススメしたい曲など、ご紹介いただけますか?
「ビバリー・ケニーというジャズシンガーの歌声がすごく好きなんです。この方は、結構早くに亡くなっていて、亡くなる前はちょうど50年代〜60年代ぐらいだったのかな。ロックが世間に出てきて、ジャズが下火になってしまい、それを憂いていたという逸話もあるんですけど、この人の声でロックやPOPを聴いてみたいなという風に思っちゃうぐらい、ジャズだけに限定されないような声の魅力を持っている方なので、オススメしたいです」
土岐麻子さんは、ニューアルバム「Bittersweet」をたずさえて、ワンマンツアーの真っ最中。詳しくは土岐麻子さんのオフィシャルサイトをご覧ください。来週は、土岐さんの気になるプライベートを中心に伺いします!お楽しみに。