『Hellosmile Lounge』は20代、30代の女性に増えている子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまなメッセージを、全国38局フルネットでお届けします。
今夜は「タニタ食堂」で知られる、タニタの管理栄養士、龍口知子(たつのくちともこ)さんをゲストにお迎えして、食べたものが脂肪になりやすい「魔のゴールデンタイム」がある、など、ダイエットや健康な体作りのお話をうかがいます。
ご案内は「ハロースマイル」の小巻亜矢さんです。
(小巻さん)
体重計やヘルスメーターなどを製造販売するタニタ。ヘルシーで栄養たっぷり「タニタ食堂のレシピ」が大人気です。そのタニタで管理栄養士を務めるのが龍口知子さんです。
最近の体重計は進化していますよね。
(龍口さん)
体重の他に、体脂肪率、BMI値、筋肉の量、内臓脂肪レベルなども計れてメタボの危険度も分かるようになっています。
(小巻さん)
最近は「かくれ肥満」という言葉もききますが…
(龍口さん)
筋肉が少なくてBMI値が18.5を下回る女性の中にはかくれ肥満の場合があります。
(小巻さん)
それは運動不足なのでしょうか?
(龍口さん)
その場合もありますが、食事のバランスでたんぱく質がしっかりとれていなくて、甘いものや炭水化物、飲み物を中心に食事をしていて、体重のコントロールだけをしている場合はかくれ肥満になっていることがあります。
(小巻さん)
炭水化物を減らす「ローカーボンダイエット」が人気ですが注意点はありますか?
(龍口さん)
エネルギーの元で脳が使える栄養は基本的にはぶどう糖なのですが、朝ごはん、お昼ごはんなど、その後、脳を使うタイミングの食事で炭水化物を摂っていないと、ぶどう糖が足りなくて、脳の栄養不足になってしまうんです。ですから、朝やお昼は炭水化物をまったくゼロにせず、主食のパンやご飯をある程度は摂って戴き、夕食については主食を抜いても、なんとか大丈夫かと思います。
それくらいソフトなカーボン制限のダイエットなら比較的安全だと思います。
日本人は元々、ご飯や麺類を主食とする民族ですから、それを全く抜くという厳しい炭水化物ダイエットは長続きしなかったり、動物性の脂肪を多くとることになりがちなので、動脈硬化につながりやすい、と言う専門家もいます。
(小巻さん)
スウィーツはいつ食べるのがいいでしょうか?
(龍口さん)
脂肪を体内に蓄積する働きをする「BMAL1(ビーマルワン)」というたんぱく質があるのですが、これが働く時間帯は夜10時〜深夜2時。だからこの時間帯は 脂肪が合成される魔のゴールデンタイムとなり、スウィーツを食べるのは要注意です。
反対に午前10時〜14時は分泌が少なくなる時間帯なので、比較的、スウィーツを食べるのにはがおすすめの時間帯です。
(小巻さん)
でもお風呂上がりのアイスとか、お酒を飲んだ後にスウィーツが欲しくなったりしちゃうんですよね。
(龍口さん)
お酒の後というのは、アルコールの影響で体が脱水気味になっています。そうすると補給されているエネルギーが体にきちんと回らないので、糖分が欲しくなったりするんです。
でもそれは、本当に体に必要なものではなく、脱水症状がそうさせているだけ。だから、お酒の後は水やウーロン茶を一杯飲めば、比較的防げるかもしれません。
(小巻さん)
体が勘違いしているんですね。便秘解消のことも伺いたいのですが…。
(龍口さん)
腸内フローラという言葉を最近、よく耳にするかと思いますが、便秘は腸の健康と関係が深く、腸内フローラを整えるには腸の中にいい菌を増やすことが大切です。
ヨーグルトや植物性の乳酸菌であるぬか漬けなど、発酵食品を摂って、いい菌、善玉菌の餌となるものを摂ることが大切です。オリゴ糖や野菜やお芋などの食物繊維は比較的善玉菌のえさになりやすいです。
その他、一定の残渣量も必要なので、野菜をたっぷり食べて食物繊維を摂る、水分を減らしすぎない、油を控え過ぎない、ということが大事です。油は腸内の便のすべりを良くし、便を軟らかくする働きがあります。
(小巻さん)
丸の内タニタ食堂では 今日うかがったようなお話を踏まえたメニューを
提供されているんですよね。その他、webでもご紹介されているとか。
(龍口さん)
丸の内タニタ食堂では社員食堂のコンセプトを踏まえたメニューや「野菜たっぷり」「ご当地食材を活かしたメニュー」などを提供しています。いらっしゃれない方にはWebの「からだカルテのページ」でもご紹介しています。
「タニタ食堂」または「タニタ・からだカルテ」で検索して、チェックしてください。
(小巻さん)
最後に健康で美しくバランスのよい体づくりについて、メッセージをお願いします。
(龍口さん)
まずは、自分の体を知ることから始めて欲しいと思います。その一歩として体脂肪や筋肉の量が計れる体組成計、体重計で計る習慣をつけ、更に体の中が詳しく分かるように定期的な健診を受けることをお薦めします。
(小巻さん)
子宮けい癌の検診もぜひ受けて欲しいですね。
ところで、ヘルスメーターに乗るのにいい時間、というのはあるのでしょうか。
(龍口さん)
いつも同じタイミングがいいのですが、一番いいのは朝起きて排泄を済ませた後。一日で一番体重が少なく一番安定しているのでお薦めです。
(小巻さん)
健康な体作りのお話、ありがとうございました。
二週に渡り、タニタの管理栄養士、龍口知子さんをお迎えしました。
M Feel Like Makin' Love_ / ROBERTA FLACK
M _American Pie / Madonna