『Hellosmile Lounge』は20代、30代の女性に増えている子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまなメッセージを、全国38局フルネットでお届けします。
今夜は「タニタ食堂」で知られる、タニタの管理栄養士、龍口知子(たつのくちともこ)さんをゲストにお迎えして、ダイエットに向いている時期、向かない時期についてなど、女性の体と食事の関係についてうかがいます。
ご案内は「ハロースマイル」の小巻亜矢さんです。
(小巻さん)
すっかり有名になった「タニタ食堂」ですが、改めてメニューの基本コンセプトを教えて下さい。
(龍口さん)1食500kcal前後で、まんぷくになるおいしいメニューがコンセプトです。
(小巻さん)
私も何度か伺ったことがありますが、噛み応えがあって、お腹いっぱいになりますよね。
(龍口さん)
定食スタイルのメニューなので単品ではなくて、主食、主菜、副菜、汁物と言う風に、何種類かお皿を揃える事、一食で使う野菜は200〜250グラム、塩分は一食3グラムを下回るくらいで 薄味でありながら、しっかり食べ応えがあるように、噛み応えにも工夫を凝らしています。
ゆっくり食べることで満腹感得ることができるので、量を食べ過ぎないで済むんです。
(小巻さん)
タニタ食堂のレシピ本には、「続々体脂肪計タニタの社員食堂」「丸の内タニタ食堂(定食とお弁当)」などがありますが、元々は社員食堂のレシピだったんですよね。
(龍口さん)
社員食堂のレシピでもありますが、タニタは元々、体重計を作っている会社なので、体重をコントロールしたい人の施設があり、そういう人たちへ、ヘルシーだけれど食べ応えがあるメニューを提供する、ということを根底にして、社員向けにアレンジしたものが話題になり、書籍化となりました。
(小巻さん)
栄養のスペシャリスト龍口さんからみて、現代女性の食生活やライフスタイルで気になることはありますか?
(龍口さん)
若い女性に「やせ」が急増していることでしょうか。
やせ過ぎると筋肉が低下しますし、女性の美しい体のラインは 有る程度、体脂肪がないと作られません。免疫力も低下するし、筋肉が少なくなると体温が低下したり、卵巣の発達にも影響を及ぼすので、その後の結婚、妊娠、出産を考えると、若い世代のやせ過ぎは心配です。
(小巻さん)
ダイエット中に生理が止まってしまった、という話もききますが、そういう事が関係しているのですね。
「やせ」の基準を教えて下さい。
(龍口さん)
BMIが18.5を下回ると「やせ」という判定です。20代の女性では5人に一人という状況です。
(小巻さん)
BMIの計算法と健康基準の体脂肪率を教えて下さい。
(龍口さん)
体重を身長で2回割って出てくる数字がBMIです。女性なら体脂肪率は27%くらいだといいですね。30%でも標準内です。 20%を下回るとやせ過ぎです。
女性には卵胞ホルモンのエストロゲンと黄体ホルモンのプロゲステロンがあって、そのバランスは月経周期により変わってきます。排卵日を堺に黄体ホルモンが増えていきます。
(小巻さん)
排卵って いつなのか把握していない方も多いですよね・・・
(龍口さん)
基礎体温をつけていないと分かりづらいですが、月経が28日周期でしたらその半分の2週間くらいを境に考えて戴ければと思います。
生理が終わってから、 10日から12,13日の間はダイエットチャンスです。
それ以降は黄体ホルモンが増えていくので、少し、むくみやすかったり、生理の前はいらいらしてしまったり、食欲が増進してしまいます。
そういう時期は無理してダイエットしたりせず、リラックスしながら体重キープを心がけるといいと思います。
(小巻さん)
女性ホルモンは生理以外にも髪の毛、肌、爪などを作っているんですね。
食材でのアドバイスもお願いします。
(龍口さん)
髪、肌、爪はたんぱく質、アミノ酸でできていますから、ダイエットしている時も魚、肉を極端に控えるのではなく、これらの食材に含まれるようなたんぱく質源をしっかりとることも重要です。
(小巻さん)
やせて綺麗になりたい気持ちは分かりますけれど、見た目より健康第一です。
20代〜30代に増えている子宮けい癌、ぜひ、検診も受けて欲しいですね。
来週は食べたものが脂肪になりやすい「魔のゴールデンタイム」についてうかがいます。
M 女の子はだれでも / 東京事変