『Hellosmile Lounge』は20代、30代の女性に増えている子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまなメッセージを、全国38局フルネットでお届けします。
今夜はマーケティングライターで世代トレンド評論家の牛窪恵さんをゲストにお迎えして、「恋愛しない若者たち」、そして、「セックス離れが加速しているその理由とは!?」など、いまどきの恋愛と結婚についてうかがいます。
ご案内は「ハロースマイル」の小巻亜矢さんです。
(小巻さん)
欧米ではお試し感覚の「同居」「同棲」をするカップルが多いようですが・・・
(牛窪さん)
よく例に挙がるのは、フランスやスウェーデンでしょうか。特にフランスの新生児の半数以上が入籍をしないカップルの元に生まれています。
日本では婚外子という言葉が使われ、ちょっと古い言葉ではないかと感じますが…。
欧米のこうした背景には、フランスのパックス、スウェーデンではサムボと言って、一定期間同棲したカップルには入籍したカップルと同じような社会保障を与える法律があります。
このおかげで、女性は同棲して子供ができた後、例え男性が去ってしまったとしても、比較的、安心して出産できるわけです。
日本ではこの法律がないので、女性が一人で背負わなければならない事が多いです。
(小巻さん)
日本では授かり婚が増えているとか…。
(牛窪さん)
2014年20代後半の妊娠した女性のうち、約4人に1人が「授かり婚」、20代全体では44%にもなります。
最近は女性誌の特集でも、彼がなかなかプロポーズしてくれない時は授かり婚を狙おう、みたいな企画がありました。
男性の方は父親になる覚悟がないですから、ちょっと怖いと思うというか、身構えちゃうかもしれませんよね。
(小巻さん)
牛窪さんは草食系男子という言葉を広めた方でもありますが、今、若者のセックス離れの加速はいかがでしょうか。
(牛窪さん)
国の第三者機関による調査では18〜34歳までの女性の39%が性経験がない。男性では36%が性経験がないという結果です。
先週、ドラマ「逃げ恥」のお話もしましたが、星野源さんが演じられた役の男性はその中に入ると思います。
経験がない場合は「今さら」、って感じで自分から行動を起こせなかったり、SEX自体に嫌悪感を持つ場合もあります。
小さい頃に携帯電話やスマホなどで、あからさまなSEX画像を見たりして、憧れを持つことができない状況も影響していると思います。
(小巻さん)
中には「夫はいらないけれど、子供は欲しい」、という女性も増えているとか?
(牛窪さん)
昔に比べれば、女性からも性に関する事が言える時代になってきています。
例えば、「あなたとは結婚したくないけれど、子供は欲しいから協力して欲しい」とか、取材した中では、10歳以上の年下の彼がいる女性の場合、付き合っている男性に生活力はないけれど、誠実でいい子に育つ遺伝子は持っていそうだから、子供だけ生んで、男性とは別れて実家で母親と子供を育てる決心をした例もあります。
あとは、日本では合法化されていませんが、海外では精子バンクというのもあります。
インターネットで探したりするんですが、問題もあって、一人の男性が多くの精子を売りに出してしまうことによって、隣の人も、あの人も、実はA君の精子だったの? みたいな問題がアメリカで起きています。
結局、知らず知らずに近親の間で同じ男性の子供を産んでしまったりするんですよね。
また、遺伝子の健全性が曖昧だったり、子供がアイデンティティを持つ上で、父親が分からない、ということが問題になる場合もあります。
(小巻さん)
女性が主導権を持って、出産についても選べる時代になってきたようですが、ライフプランや将来のビジョンを考える上で、健康が損なわれない事も重要です。女性のみなさんにはぜひ、子宮けい癌の検診を受けて欲しいと心から思います。
牛窪さんは検診を受けたこと、ありますか?
(牛窪さん)
年に一回は受けるようにしています。まぁ、形式的に受けていた感じなんですが、実は3年前に乳がんの疑いがあって、精密検査を受けて、その時から色々考えるようになりました。
今は本当に自分の健康を真剣にチェックしなくちゃ、という想いで検診を受けています。
(小巻さん)
20代、30代はやりたい事や夢も沢山あるけれど、なかなか自分ごととして考えられない時期。でも夢の実現のために、体をチェックすることも大切ですよね。
(牛窪さん)
今はホテルプランもあって、そういうのもいいですよね。
私、ホテルヲタクなので、100以上の日本のラグジュアリーホテルに宿泊しているんですが、一年間頑張った自分へのご褒美として、ホテルプランのある検診を選ぶのもいいと思います。
何もなければ、ホテルを堪能すればいいし、再検査になった時は、これからどうしようか…など、ゆっくり自分を見つめ直す時間にもなりやすいです。
私は年末に検診を受けて、健康チェックとともに、一年間の自分を振り返る時間にしています。
そうした事で次の一年をどうしようか、考える切っ掛けにもなって、その先の自分の生き方を考え直す切っ掛けにも繋がります。
(小巻さん)
今後の牛窪さんの著書の予定を教えて下さい。
(牛窪さん)
『 「男損(だんそん)」の時代〜熟メンが人生をソンしない18 の知恵』、(潮出版社より3月4日発売)という本なんですが、
私、40歳半ば以上の男性を「熟年」ではなく、「熟メン」と呼んでいるんです。
今日の話にも関係してきますが、女性は出産可能な年齢から逆算して人生を考えたりします。でも、男性はそれがない。
取材してみたら、40過ぎていても「まだ、結婚は早いかな」なんて思っている男性が沢山いまして、「独身王子に聞け!」という著書にまとめた事もあるんですが、女性とのギャップが出てきていることを感じました。
男性としては年収的に一人前になってから結婚しようと、と思う方が多いようです。ただ、いまどき共働きが当たり前ですよね。
どうして、ずるずると結婚を先送りにしていたり、相変わらず仕事人間だったりするんだろう、って疑問がありました。
でも、男性は男性なりの「男たるもの」や「男はこうでなければ一人前ではない」ということを背負わせられながら、競争も強いられ、毎日、満員電車に揺られているんですよね。
女性は「今日、こんな嫌なことあった!」なんていう不満を言ったりできますが、男性はそうした不満や不安を口に出せなかったりします。
特に40過ぎの男性は「男がそういうことを言うもんじゃない」、っていう風潮の中にあるし、その上、お小遣いも減らせれたりしていて、なんだか損をしている?と感じることもあるんです。
そこを女性も理解してあげて欲しいですね。
(小巻さん)
ハロースマイルは女性の笑顔を応援するプロジェクトですが、その女性の笑顔を支える男性の笑顔も応援したくなりますね。
牛窪さん、ありがとうございました。
M Humming Bird / Caravan AVEX RZCD 46569
M Queen Of California_/John Mayer