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Hellosmile Lounge
Personality
小巻亜矢
女性ならではの健康面やメンタル面での悩み、
キャリアや恋愛問題に絡む悩みなど、日曜日の深夜だからこそ、
ちょっと話づらいことも一緒に考えていきます。
小巻亜矢

第19回 オンエアー

[2015.11.08]

『Hellosmile Lounge』今夜は国立成育医療センター産婦人科医、三井真理さんをお迎えして、
子宮頸がんについてお話を伺いました。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪



(三井先生)
みなさん、だいたい“子宮がん”という言葉は聞いたことがあると思うんですけど、
“子宮頸がん”という言葉はあまり耳になじみがない言葉だと思うんですね。
子宮っていうと、お腹にある赤ちゃんが育つ臓器なんですけど、
妊娠していない時は、鶏の卵くらいの大きさなんです。

その鶏の卵くらいの大きさの中にできるのが“子宮体がん”で、
“子宮頸がん”は、子宮の出口にできる癌、全部で2種類あります。
それを一緒に“子宮がん”と言うんです。
この“子宮体がん”と“子宮頸がん”は、できる場所も違えば、できやすい年齢も違うんです。
なので、それぞれ全く別々の病気なんですが、
まず場所の違いから分からない方は結構いらっしゃるかなと。
この出口の方にできる“子宮頸がん”は最近、若い女性に多くなってきていると言われています。
主な原因としては、ヒトパピローマウイルスによる感染がほとんどの原因ではないかと
言われています。

(小巻さん)
“子宮体がん”と“子宮頸がん”は全然違うものということんですけど、
“子宮体がん”は比較的、閉経が近い時期に多いと言われているんですよね。
“子宮頸がん”は若い女性に増えているということなんですね。
データでは、どのくらいの女性が、“子宮頸がん”にかかっていると出ているんですか?

(三井先生)
統計によってばらつきはあると思うんですけど、
だいたい日本では年間で約3000人くらいの方が子宮頸がんで亡くなると言われています。
特に20代、30代の女性が発症する癌の中では、
“乳がん”を抜いて、一番数が多いと言われています。

(小巻さん)
3000人というと、だいたい1日に10人くらいの女性が、と考えると、
やっぱり身近な感じがしますよね。

(菅野さん)
高い確率ですね。自覚症状ってあるものなんですか?

(三井先生)
自覚症状は、最初のうちは全く分からないです。
癌がある程度進行してくると、性交渉の時に出血をしたりとか、
やっぱり出血で気が付く方が多いのかと思うんですけども、
ごく初期のうちは、全く自分でどこが痛いとか、子宮はそういうことが分かる臓器ではないので、
本当に症状はわからないですね。
そこで検診が大事になってくるのかと思うんです。

M:I'm Not A Girl, Not Yet A Woman / Britney Spears

(小巻さん)
検診は、どのくらいの年齢から、どのくらいの頻度で受けたらいいんでしょう?

(三井先生)
年齢に関しては、特に何歳から始めなければいけないというのはないと思うんですが、
20代から受けられる方が増えているかなと思います。
頻度は、2年に一回だったり、1年に一回だったり、そこもばらつきはあるところなんですけど、
私たちは、妊娠・出産が関与してくると、1年に一回という風にはお話しています。

(小巻さん)
実際の検診はどんなことを行うんですか?

(三井先生)
最初は問診と言って、「何か困ったことはあるか」などをお伺いして、
検診は実際に、子宮の出口のところの細胞をブラシで取るんですけど、
内診台と言って、椅子に座ってもらって足を広げて細胞をとります。

(菅野さん)
それって痛くないのかなと思う人も多いと思いうんですけど・・・

(三井先生)
そうですね、みなさん最初は「痛くないですか?」っておっしゃるのと、
内診台に初めて乗るというのがすごく心配という方が多いので、
顔が対面で見えるのが嫌だって方や、見えた方がいいっていう方もいるし、
事前に希望を伺ってから、検診させていただくことが多いですね。

(菅野さん)
すごい・・・検診にもちゃんとカウンセリングしてくれるんですね。
それ聞くとすごく安心しますね!

(小巻さん)
そうですね。結以ちゃんの表情がすごく安心していったのをみました(笑)

(三井先生)
使う器具に関しても、 「細胞は何で取るんですか?」って、
細胞をとるってだけで、みなさん痛い気がしちゃうので、
こういったブラシを使って、ほとんど痛みはありませんというお話は事前にしています。

(菅野さん)
ほとんど痛みはないんですね?

(三井さん)
こすられる感じは恐らくあると思うんですけど、針で刺すような痛みであったり、
そういうことはないです。

(小巻さん)
先生、今日は検診のキットを持ってきてくださったんですよね。

(菅野さん)
全然、想像がつかないです。

(三井先生)
想像つかないですよね。でもそれは当然で、子宮って臓器すら想像がつかないのに、
その“がん検診”なんてどうやってやるんだろうというところが、皆さん分からないので。
針金に、柔らかいブラシが付いたものなんですけど、
これを子宮の出口に向かっていれて、ブラシの部分でこすっていく形になっています。

(菅野さん)
(実際に手をこすってもらいました)驚くほど痛くないですね!むしろ柔らかい!



(三井先生)
こすられる感じはあると思うんですけど。
このブラシで子宮の出口の細胞をとって、その細胞をガラスにくっつけて顕微鏡でみる、
というような検査になるので、この検査自体は数秒で終わります。
皆さんがイメージしている痛い検査だったり、内診台の上にずっといて、
というイメージとは、だいぶ違うかなと思います。

(菅野さん)
そんな簡単なものだったんですね!

(小巻さん)
初めての場合、経験する前は怖いと思うんですけど、
結以ちゃんの表情も安心感にガラッと変わりましたね(笑)

(菅野さん)
すごい想像が膨らんじゃって、検診って何されるんだろうみたいな。
こんな簡単なら、何の躊躇もせず行くべきだなって思いました。

(小巻さん)
結以ちゃん、ぜひ検診にってことで、行ってくるんですよね?

(菅野さん)
そうなんですよ!この機会に三井先生にお願いしたいなと思いまして、
ちょっと予約をとってもいいですか?放送中ですが(笑)

(三井先生)
みなさん、『産婦人科』ってことですごく敷居が高いんですね。
そして自分と無縁って思っている方が多いんですが、
実際にはやはり女性として生きていくうえで、
必ずどこかで関わっていくことなので、ぜひこの機会に。
それと、自分の身体を見つめるっていう意味では、すごく大事なことなのかなと思います。

(菅野さん)
本当にお話が聞けて良かったです!安心しました!

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オンエアー曲リスト
M:Don't Know Why / 原田知世 Feat. Jesse Harris
M:I'm Not A Girl, Not Yet A Woman / Britney Spears
M:My Everything / Ariana Grande


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