2017.08
16

【学生コラム】名前をつける、名前を呼ぶ

こんにちは。初めまして。
学生委員会に所属している、慶應義塾大学2年の水田竣太朗と申します。

今年の秋も未来授業が開催されます!(いきなり)
FM FESTIVAL 2017未来授業〜明日の日本人たちへ〜
「AIは産業・社会の何を変えるのか?
シンギュラリティ後の世界で私たちはどのように生きていくのか。」
応募・詳細は、こちらから!https://www.tfm.co.jp/fes/form/

中心テーマであるAI、正式にはArtificial Intelligenceと表記されます。
しかしこの“AI”という名前そのものについて、様々な意見が存在します。
「そもそも知能は生き物に固有なものであるから、“人工知能”という言葉は矛盾している」、つまり「人工知能」という名前の付け方がおかしいのだ!という意見です。

そのため、研究者の中には、人工知能をあたかも生き物のように独立した存在でなく、
人間の特定の目的のために使うもの、すなわち”IA”(Intelligence Amplifier)と表記すべきだ、という意見も存在します。

つまり私たちが普段「人工知能」と呼んでいるものは、
ふたを開ければ実はその言葉通りではないものなのかもしれないのです。

しかし、だからと言って研究者が嘘をついているという訳ではありません。
人間は、何かに名前を付けるとき、名前に自らの想いを込める生き物です。

つまり、普段何気な私たちが使っている「人工知能」という名前そのものにも、「知能を人間の手によって絶対に作り上げて見せる!」という研究者の希望や目標が込められているのです。

「人工知能」という言葉を通して、私たちは研究者たちの理念と向き合っているということなのですね〜
こう考えてみると「人工知能」という名前を軽々しくは使ってはいけないのかもしれませんね…

(↑なんとも名前をつけられない日吉キャンパスの写真)

名前に込められた想いと、あなたはどう向き合いますか?
一緒に考えたくなったそこのあなた!

10月15日(日)に会場でお会いしましょう。

(文責:慶應義塾大学 商学部 2年 水田竣太朗)

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