秋の七草をご存知ですか?
(はぎ)(すすき)(くず)(なでしこ)(おみなえし)(ふじばかま) (ききょう)だそうですが、 山口県のカルスト台地、秋吉台は、全国的にも珍しくそのほとんどを見ることが出来るんです。
(自生していないフジバカマにかえて仲間のサワヒヨドリを加え秋吉台の秋の七草と呼んでいます)
昔から草刈りや山焼きで草原が維持されてきた秋吉台は、人の営みとのバランスによって、さまざまな動植物が生息する環境が守られてきました。ただ、近年刈り草を活用する農家が減ったため、草が伸びすぎて地面近くに光が届かず、花も減り植物の多様性失われてきつつありました。
そこで、秋吉台エコミュージアムや、秋吉台草原ふれあいプロジェクトが中心になり、初夏に草原の草を刈ろう、生物の多様性を高め、保全しようという取り組みが始まったのです。名付けて「お花畑プロジェクト」
今年で8年目なのですが地道な作業が徐々に実を結び、年々花の数も種類も増えてきています。絶滅危惧種の(フナバラソウやスズサイコといった)珍しい植物も見られるようになって来たんですよ。
ちょうどこれから秋の七草がみられ、10月にはお花畑の散策会も予定されています。人のいとなみと草原のいとなみがつながり、うまく続いていくことが大事だ。と可憐な花に教えられますね。