2024年11月30日
今週ゲストにお迎えしたのは、昆虫学者で、写真作家としてもご活動されている、砂村栄力さんです。
砂村さんは、1982年、東京都のお生まれです。
東京大学大学院にて、外来種である「アルゼンチンアリの生態」、そして、駆除に関する研究を行い、博士の学位を取得されました。この際、東京大学総長賞受賞を受賞されています。
その後、住友化学株式会社の殺虫剤の研究開発を経て、現在は、国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所にて、害虫の駆除研究に従事されていらっしゃいます。
また、専門とする、アリやカミキリムシなどの外来生物を材料に、生態の記録や美術作品の制作も行っていらっしゃいます。

──アリとの知恵比べ
茂木:今、アリの研究をされていて、何が一番面白いですか?
砂村:今戦っている外来アリがやっぱり非常に強敵でして、「これを駆除するのは無理だろう」と思うような時もあるんですけど。
茂木:そんなに強敵ですか。
砂村:はい。1匹1匹はちっちゃいですけれども、地域全体に広がってしまっていたりすると、本当に巨大な社会を相手にしてるようなことになりますので。もうちっぽけな虫ではなくて、大勢で集まって外敵から身を守っているストーリーの『スイミー』のように、外来のアリも大勢で巨大な社会を作っていますので、さすがに数千㎞広まったコロニーの全滅は絶対に無理だなと思うんですよね。
茂木:なるほど。
砂村:そういった強敵といかに戦っていくか、という、「アリとの知恵比べ」みたいなところが、1つ醍醐味かなと思っています。

茂木:研究されているアルゼンチンアリはもちろんですけども、ヒアリなんかもマスコミでずいぶん取り上げられることも多くて、今関心が高まってきていると思うんですけど、研究者以外の我々、普通に生活している人が、気をつけた方がいいとか、こういうふうなところを注意した方がいい、というところがもしありましたら、教えて頂けますか。
砂村:はい。ヒアリなんかの場合はチクッと刺されて痛いので、すごく特徴があって分かりやすいと思いますけれども、やっぱり最初に「侵入に気づく」ということが一番大事だと思います。広まってしまうと、それだけコロニーにも大きくなって駆除ができなくなりますので、なるべく早く気が付く。その為には、「このアリは普通の日本の在来のアリじゃないな」ということに気が付けるといいんですよね。
その為には、「最近、家の中にやたらとアリが入ってくるんだよな」とかそういうことがあれば、「もしかしたらこれは外来のアリかもしれない」と、そういうふうに思いを巡らせて頂けるといいと思います。
茂木:そして、アリについて問い合わせや質問をする時には、どうすればいいんですか?
砂村:はい。私の方にお問い合わせ頂いてももちろん問題ないですし、基本的にこういった外来の問題になった場合については、市町村の各自治体に環境関係とか生活関係の部署がありますので、そちらに「最近アリが入ってきて困ってるんだよな」といういうことをお問い合わせ頂くのがいいのかな、と思います。
茂木:なるほどね。この放送、本当に役に立つ放送になって良かったなと思います(笑)。
仰ったように、「これは外来のアリかな?」と気づく為には、何と言っても自然に興味を持って理解することが大事だと思いますので、是非、砂村栄力さんの単著デビュー作、文春新書『世界を支配するアリの生存戦略』をお読み頂いて、色々自然についての理解を深めて頂けたらなと思います。
この本をこれから読むという方がいらっしゃると思うので、これからの読者の方にメッセージを頂いてよろしいでしょうか?

砂村:はい。この本にはたくさんの話題を詰め込んでおりまして、これまでご紹介頂きましたように、「外来アリとはどんなものなのか?」といった紹介から、そもそも「アリの進化の歴史」みたいなところ、それから「アルゼンチンアリを巡って世界を旅した紀行文」みたいなパートもありますし、「駆除方法」について書いているようなものもあります。
基本的には分かりやすく書いているつもりなんですけれども、ご興味に合わせて読みたいところから読んで頂ければな、というふうに思っていますので、どうかよろしくお願いします。
茂木:はい。私も心からお勧め致します。本当に面白く、そして役に立つ本になっています。ぜひお読みください。
──砂村栄力さんの『夢・挑戦』
茂木:色々お話を伺ってきたんですけれども、この番組のテーマは『夢と挑戦』です。砂村さん、今後『挑戦』したいこと、そして『夢』は何でしょうか?
砂村:はい。今回この本を書くにあたって、「ハイドロジェルベイト剤」というのを開発できて、これが製品化されたというのが良かったなと思うんですけれども。
茂木:「本に間に合って良かった」と書いてありましたね。
砂村:ええ。なるべく環境負荷を掛けずに、かつ低コスト、サステナブルに、外来アリに立ち向かっていく方法というのを今後も開発を続けていきたいな、と思っていまして。そういったところで、地球環境、あるいは人類…ちょっと言い過ぎかもしれないですけれども、少しでも役に立てたらな、と思っています。


■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、砂村栄力さんのご著書『世界を支配するアリの生存戦略』に、砂村さんの直筆サインを入れて、3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●文春新書(@bunshunshinsho) / X(旧Twitter)公式アカウント
●「世界を支配するアリの生存戦略」 (文春新書) / 砂村 栄力 (著)
(Amazon)
●文春オンライン(公式サイト)
砂村さんは、1982年、東京都のお生まれです。
東京大学大学院にて、外来種である「アルゼンチンアリの生態」、そして、駆除に関する研究を行い、博士の学位を取得されました。この際、東京大学総長賞受賞を受賞されています。
その後、住友化学株式会社の殺虫剤の研究開発を経て、現在は、国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所にて、害虫の駆除研究に従事されていらっしゃいます。
また、専門とする、アリやカミキリムシなどの外来生物を材料に、生態の記録や美術作品の制作も行っていらっしゃいます。

──アリとの知恵比べ
茂木:今、アリの研究をされていて、何が一番面白いですか?
砂村:今戦っている外来アリがやっぱり非常に強敵でして、「これを駆除するのは無理だろう」と思うような時もあるんですけど。
茂木:そんなに強敵ですか。
砂村:はい。1匹1匹はちっちゃいですけれども、地域全体に広がってしまっていたりすると、本当に巨大な社会を相手にしてるようなことになりますので。もうちっぽけな虫ではなくて、大勢で集まって外敵から身を守っているストーリーの『スイミー』のように、外来のアリも大勢で巨大な社会を作っていますので、さすがに数千㎞広まったコロニーの全滅は絶対に無理だなと思うんですよね。
茂木:なるほど。
砂村:そういった強敵といかに戦っていくか、という、「アリとの知恵比べ」みたいなところが、1つ醍醐味かなと思っています。

茂木:研究されているアルゼンチンアリはもちろんですけども、ヒアリなんかもマスコミでずいぶん取り上げられることも多くて、今関心が高まってきていると思うんですけど、研究者以外の我々、普通に生活している人が、気をつけた方がいいとか、こういうふうなところを注意した方がいい、というところがもしありましたら、教えて頂けますか。
砂村:はい。ヒアリなんかの場合はチクッと刺されて痛いので、すごく特徴があって分かりやすいと思いますけれども、やっぱり最初に「侵入に気づく」ということが一番大事だと思います。広まってしまうと、それだけコロニーにも大きくなって駆除ができなくなりますので、なるべく早く気が付く。その為には、「このアリは普通の日本の在来のアリじゃないな」ということに気が付けるといいんですよね。
その為には、「最近、家の中にやたらとアリが入ってくるんだよな」とかそういうことがあれば、「もしかしたらこれは外来のアリかもしれない」と、そういうふうに思いを巡らせて頂けるといいと思います。
茂木:そして、アリについて問い合わせや質問をする時には、どうすればいいんですか?
砂村:はい。私の方にお問い合わせ頂いてももちろん問題ないですし、基本的にこういった外来の問題になった場合については、市町村の各自治体に環境関係とか生活関係の部署がありますので、そちらに「最近アリが入ってきて困ってるんだよな」といういうことをお問い合わせ頂くのがいいのかな、と思います。
茂木:なるほどね。この放送、本当に役に立つ放送になって良かったなと思います(笑)。
仰ったように、「これは外来のアリかな?」と気づく為には、何と言っても自然に興味を持って理解することが大事だと思いますので、是非、砂村栄力さんの単著デビュー作、文春新書『世界を支配するアリの生存戦略』をお読み頂いて、色々自然についての理解を深めて頂けたらなと思います。
この本をこれから読むという方がいらっしゃると思うので、これからの読者の方にメッセージを頂いてよろしいでしょうか?

砂村:はい。この本にはたくさんの話題を詰め込んでおりまして、これまでご紹介頂きましたように、「外来アリとはどんなものなのか?」といった紹介から、そもそも「アリの進化の歴史」みたいなところ、それから「アルゼンチンアリを巡って世界を旅した紀行文」みたいなパートもありますし、「駆除方法」について書いているようなものもあります。
基本的には分かりやすく書いているつもりなんですけれども、ご興味に合わせて読みたいところから読んで頂ければな、というふうに思っていますので、どうかよろしくお願いします。
茂木:はい。私も心からお勧め致します。本当に面白く、そして役に立つ本になっています。ぜひお読みください。
──砂村栄力さんの『夢・挑戦』
茂木:色々お話を伺ってきたんですけれども、この番組のテーマは『夢と挑戦』です。砂村さん、今後『挑戦』したいこと、そして『夢』は何でしょうか?
砂村:はい。今回この本を書くにあたって、「ハイドロジェルベイト剤」というのを開発できて、これが製品化されたというのが良かったなと思うんですけれども。
茂木:「本に間に合って良かった」と書いてありましたね。
砂村:ええ。なるべく環境負荷を掛けずに、かつ低コスト、サステナブルに、外来アリに立ち向かっていく方法というのを今後も開発を続けていきたいな、と思っていまして。そういったところで、地球環境、あるいは人類…ちょっと言い過ぎかもしれないですけれども、少しでも役に立てたらな、と思っています。


■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、砂村栄力さんのご著書『世界を支配するアリの生存戦略』に、砂村さんの直筆サインを入れて、3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●文春新書(@bunshunshinsho) / X(旧Twitter)公式アカウント
●「世界を支配するアリの生存戦略」 (文春新書) / 砂村 栄力 (著)

●文春オンライン(公式サイト)