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Dream HEART vol.597 映画監督 奥山大史さん 「絵でしっかり伝えていく」

2024年09月07日

今週ゲストにお迎えしたのは、映画『ぼくのお日さま』の監督、奥山大史さんです。

奥山大史監督は、1996年、東京都のお生まれ。

長編初監督作品『僕はイエス様が嫌い』で、第66回サンセバスチャン国際映画祭で最優秀新人監督賞を史上最年少で受賞され、日本、フランス、スペイン、韓国、香港で劇場公開され、話題を集めました。

また、米津玄師さんの『地球儀』、森七菜さんの『スマイル』、Foorinの『パプリカ』、乃木坂46の『僕は僕を好きになる』などのMVを監督しているほか、米津玄師さんの『カナリヤ』や星野源さんの『創造』のMVでは撮影を、エルメスのドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY』では総監督を担当されました。


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──懐かしさと新しさを混ぜて既視感のないものを

茂木:今回の映画『ぼくのお日さま』で、さくら役に中西希亜良さん、タクヤ役に越山敬達さん、そしてコーチの荒川役に池松壮亮さんという素晴らしい役者さんが出られているんですけど、The Zombiesの『Going Out Of My Head』という曲は、映画の中で越山敬達さんが演じたタクヤがコーチの車で選ぶという、あそこは良いシーンですよね。

奥山:いいシーンで気に入ってますね。

茂木:ああいうシーンも、その場で思いつくんですか?

奥山:その場では「タクヤが(曲を)選んで掛けます」ということだけ決めていて、後は台本に書いていないし、彼らに台本も渡していないので、その場で出てきたアドリブを取り入れていくという感じでした。

茂木:本当に奥山監督はすごいと思います。例えば『僕はイエス様が嫌い』でもそうですけど、男性同士の友情とか、あるいは今回の『ぼくのお日さま』で言うと男性同士の愛情。こういう描き方がすごく今の世界の空気感と合っていて、すごく現代的な感じがするんですよね。お作りになっていて、その辺りはどうですか?

奥山:現代的な価値観みたいなものも入れながら、同時に少し昔に見せることで懐かしさもあるような、その懐かしさと新しさをぐちゃぐちゃにして、既視感のないものにしたいな、というのはありますね。

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茂木:そうか。だからそこにフレッシュな感じがあるということですね。
『ぼくのお日さま』だとカセットテープレコーダーが非常に印象的な使われ方をしていますけども、その辺りもそこら辺を意識されているんですか。

奥山:そうですね。特にテロップで出したりとか明言はしていないんですけど、一応スタッフで共有していたのは、「この映画の舞台となる年代は、2001年にしよう」と決めていました。

茂木:おお、なるほど。

奥山:実際は現代ではなく2001年なので、価値観なども今よりはちょっと古いところもあるんですが、その描き方をちゃんと今っぽくしようというのは意識していましたね。

茂木:先週にお伺いしましたが、ジャック・タチ監督やロイ・アンダーソン監督のように、セリフではなくて映像で示すというところは、『ぼくのお日さま』も本当にそうですよね。一番肝心なところは映像で感じる、と言うか。

奥山:そうですね。せっかく映画ですし、詩とか小説にはできないことを、と思うと、やっぱり絵でしっかり伝えていく。そこも音楽を掛けて「こうですよ」というように感情を持っていくんじゃなく、なるべく絵で伝えていきたい、というのはもう常々思っていますね。

茂木:もう既に国際的に評価が定まりつつある奥山大史監督なんですけども、次の作品とかも本当に楽しみで。皆さん、まずは『ぼくのお日さま』を観てください。
今後の作品としては、もう何か既にイメージはあるんですか?

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奥山:今後の作品は、イメージと呼べるようなものはないんですが、この映画を作る前から書き溜めているジャストアイディアみたいなものたちは溜まっているので、もう1回それを見返して、1からまた作っていきたいなとは思っています。

茂木:本当に監督の次回作を多くの人が楽しみにしていると思うので、素晴らしい作品を作ってください。

――奥山大史さんの『夢・挑戦』

茂木:監督、この番組のテーマは『夢と挑戦』なんですが、今後の『夢』そして『挑戦』は何でしょうか?

奥山:すごく迷いますが…。自分は監督と撮影と脚本と編集…というふうにやってきて、より広くやってみたいということを考えると、やっぱり興味があるのは音楽とかなので、本当にささやかですが、何か楽器をちゃんとやってみたいと真面目に考えています。

茂木:曲も作ってしまうということですか。

奥山:曲を作るか、あとは、今回もう少し劇伴を作る人とのコミュニケーションを円滑にしていくべきだなという反省も少しありまして、結果的にはすごく納得のいくものになりましたけども、音楽的な用語も含めて、どんな人とでももう少し話せるようになりたいなと思っています。

茂木:ご紹介しました映画『ぼくのお日さま』は、9月6日金曜日から8日日曜日の3日間、テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテの先行公開後、9月13日金曜日より全国でロードショーされます。ぜひチェックしてくださいね。
そして監督、この『ぼくのお日さま』をこれから観るという方に、改めてメッセージをお願いします。

奥山:スケートに興味があったりとか、雪景色が好きな人とか、そういう人にはもちろんですけど、本当に幅広くの人に届く映画になっていると思うので、東京近くにお住まいの方は明日まで先行公開もしていますし、それ以外の住まいの方々も9月13日からご覧頂けるので、ぜひ劇場に足を運んで頂けたらと思います。

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映画「ぼくのお日さま」公式サイト


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奥山大史さん (@hiroshi_0227) /X(旧Twitter)公式アカウント


奥山大史さん 公式サイト


●映画『ぼくのお日さま』60秒予告【9.6先行公開/9.13全国公開】- YouTube