2024年06月29日
今週ゲストにお迎えしたのは、ハーバード大学医学大学院・精神医学の教授、
ロバート・ウォールディンガーさんです。
ロバート・ウォールディンガーさんは、1951年のお生まれ。
マサチューセッツ総合病院を拠点とするハーバード成人発達研究の現責任者であり、
ライフスパン研究財団の共同創立者でもいらっしゃいます。
ハーバード大学で学士号を取得後、ハーバード大学医学大学院で医学博士号を取得。
臨床精神科医・精神分析医としても活躍しつつ、
ハーバード大学精神医学科心理療法プログラムの責任者を務めていらっしゃいます。
──自分の人生を理解する
茂木:僕が『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』の中でとても印象に残ったのが、「自身のことを理解してより良い人になるために、自分の昔の写真を用意して、その時自分はどういう気持ちだったか、どういうことを経験してきたか、ということを振り返るのがいい」と仰っていることなんですが、そのことについて教えて頂けますか?
ウォールディンガー:はい。私達は家族であるとか、あるいはコミュニティの中で成長していきます。そのような中で、子供は日々自分たちの家族を見て、「みんな自分の家族と同じなんだ」というような思いを持って、そしてそのような中でイメージを形成していきます。
しかしながら、だんだん育って大人になっていくと、「色んな家庭のあり方があって、色んな人生があるんだ」ということが分かってきて、それによって自分の人生観が形成されていくわけです。
茂木:やっぱり自分のことを理解するというのは、本当に大切なことなんですね。
ご著書『グッド・ライフ』の中には他にもとても印象的なヒントがあって、特に僕は「ハーバードを卒業された後、ずっと高校の先生をしている男性の話」が心に残ったんです。その先生は、家族との時間がなかなか持てないんだけど、釣りをするための船を買って釣りに出かける。その旅を家族たちがすごく覚えている、という話が印象に残っています。あの先生について、今、思っていらっしゃることなどはありますか?
ウォールディンガー:はい。その男性なんですけれども、元々は執筆者になりたかったんですね。でも、お母さんが病気で在宅で介護をしなければいけなかったので、教師になることにしました。余り派手な仕事ではなかったんですけれども、子供、あるいは孫と時間を過ごしたいということで、釣りに出かけるための船を…とっても小さな船だったんですけれども、船を買って、子供や孫に対してどういうふうに釣りをするのかなどを教えることによって、一緒に時間を共有していったわけです。
すごくシンプルな人生を送っていたわけなんですけれども、その研究の中で最も幸福度の高い男性が、彼だったんです。
茂木:そうなんですね。面白いな。
ロバート・ウォールディンガー教授は、ハーバートの先生でもあり、国際的なベストセラー作家でもあり、とても成功した素晴らしい人生を送っていると思うんですけども、今人生を振り返って、自分の人生で後悔することとは何かありますか?
ウォールディンガー:難しいですね。というのも、元々これはうまくいかないんじゃないかと思ったことが、実は私に新しいことを吹き込んでくれてうまくいった、ということがたくさんあるからなんです。
一つ私が後悔をすることがあるとすれば、他の人たちが自分をどういうふうに思うのかというところを気にしすぎて、本来私が集中すべきところになかなか目がいかなかった、ということがあります。
──ロバート・ウォールディンガーさんの『夢・挑戦』
茂木:自分の人生を理解することがとても深い癒しの効果をもたらすというのは、『グッド・ライフ』でお書きになっていることだと思うんですが、このラジオのリスナーが自分の人生を理解するためにできることというのは何でしょうか?
ウォールディンガー:私達の人生を振り返ることによって、それが助けになることが往々にしてあります。これは本当に自分がやりたいことなのか、といったところも含めて自分の人生を振り返る。それによって、その振り返りを元に変化を起こしていくこともできるわけです。
後は、他の人に自分がどのような人生を送っているように見えているのか、という印象を聞いてみるのもいいかと思います。他の人から新たな見解を得ることができるわけです。
茂木:本当にいろいろなお話を伺ってきて、グッドライフを送るためのヒントをたくさん頂いたように思います。
ウォールディンガー教授。この番組のテーマは『夢と挑戦』なんですけれども、今後挑戦したいこと、そして夢は何か教えてください。
ウォールディンガー:できるだけ多くの方々に、私のこのアイディアをお届けしたいと思います。より良い生活を送って頂く、人生を送って頂くために、こういった考え方がとても重要だと思っています。
■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、
現在発売中のロバート・ウォールディンガーさんのご著書
『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』を、
3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、
メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●Robert Waldinger(@robertwaldinger)さん / X(旧Twitter)公式アカウント
●グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない / ロバート・ウォールディンガー (著)
(Amazon)
●辰巳出版 株式会社 公式サイト
ロバート・ウォールディンガーさんです。
ロバート・ウォールディンガーさんは、1951年のお生まれ。
マサチューセッツ総合病院を拠点とするハーバード成人発達研究の現責任者であり、
ライフスパン研究財団の共同創立者でもいらっしゃいます。
ハーバード大学で学士号を取得後、ハーバード大学医学大学院で医学博士号を取得。
臨床精神科医・精神分析医としても活躍しつつ、
ハーバード大学精神医学科心理療法プログラムの責任者を務めていらっしゃいます。
──自分の人生を理解する
茂木:僕が『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』の中でとても印象に残ったのが、「自身のことを理解してより良い人になるために、自分の昔の写真を用意して、その時自分はどういう気持ちだったか、どういうことを経験してきたか、ということを振り返るのがいい」と仰っていることなんですが、そのことについて教えて頂けますか?
ウォールディンガー:はい。私達は家族であるとか、あるいはコミュニティの中で成長していきます。そのような中で、子供は日々自分たちの家族を見て、「みんな自分の家族と同じなんだ」というような思いを持って、そしてそのような中でイメージを形成していきます。
しかしながら、だんだん育って大人になっていくと、「色んな家庭のあり方があって、色んな人生があるんだ」ということが分かってきて、それによって自分の人生観が形成されていくわけです。
茂木:やっぱり自分のことを理解するというのは、本当に大切なことなんですね。
ご著書『グッド・ライフ』の中には他にもとても印象的なヒントがあって、特に僕は「ハーバードを卒業された後、ずっと高校の先生をしている男性の話」が心に残ったんです。その先生は、家族との時間がなかなか持てないんだけど、釣りをするための船を買って釣りに出かける。その旅を家族たちがすごく覚えている、という話が印象に残っています。あの先生について、今、思っていらっしゃることなどはありますか?
ウォールディンガー:はい。その男性なんですけれども、元々は執筆者になりたかったんですね。でも、お母さんが病気で在宅で介護をしなければいけなかったので、教師になることにしました。余り派手な仕事ではなかったんですけれども、子供、あるいは孫と時間を過ごしたいということで、釣りに出かけるための船を…とっても小さな船だったんですけれども、船を買って、子供や孫に対してどういうふうに釣りをするのかなどを教えることによって、一緒に時間を共有していったわけです。
すごくシンプルな人生を送っていたわけなんですけれども、その研究の中で最も幸福度の高い男性が、彼だったんです。
茂木:そうなんですね。面白いな。
ロバート・ウォールディンガー教授は、ハーバートの先生でもあり、国際的なベストセラー作家でもあり、とても成功した素晴らしい人生を送っていると思うんですけども、今人生を振り返って、自分の人生で後悔することとは何かありますか?
ウォールディンガー:難しいですね。というのも、元々これはうまくいかないんじゃないかと思ったことが、実は私に新しいことを吹き込んでくれてうまくいった、ということがたくさんあるからなんです。
一つ私が後悔をすることがあるとすれば、他の人たちが自分をどういうふうに思うのかというところを気にしすぎて、本来私が集中すべきところになかなか目がいかなかった、ということがあります。
──ロバート・ウォールディンガーさんの『夢・挑戦』
茂木:自分の人生を理解することがとても深い癒しの効果をもたらすというのは、『グッド・ライフ』でお書きになっていることだと思うんですが、このラジオのリスナーが自分の人生を理解するためにできることというのは何でしょうか?
ウォールディンガー:私達の人生を振り返ることによって、それが助けになることが往々にしてあります。これは本当に自分がやりたいことなのか、といったところも含めて自分の人生を振り返る。それによって、その振り返りを元に変化を起こしていくこともできるわけです。
後は、他の人に自分がどのような人生を送っているように見えているのか、という印象を聞いてみるのもいいかと思います。他の人から新たな見解を得ることができるわけです。
茂木:本当にいろいろなお話を伺ってきて、グッドライフを送るためのヒントをたくさん頂いたように思います。
ウォールディンガー教授。この番組のテーマは『夢と挑戦』なんですけれども、今後挑戦したいこと、そして夢は何か教えてください。
ウォールディンガー:できるだけ多くの方々に、私のこのアイディアをお届けしたいと思います。より良い生活を送って頂く、人生を送って頂くために、こういった考え方がとても重要だと思っています。
■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、
現在発売中のロバート・ウォールディンガーさんのご著書
『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』を、
3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、
メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●Robert Waldinger(@robertwaldinger)さん / X(旧Twitter)公式アカウント
●グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない / ロバート・ウォールディンガー (著)
(Amazon)
●辰巳出版 株式会社 公式サイト