2024年05月18日
龍崎翔子さんは、1996年京都府のお生まれ。
2015年、東京大学在学中に、当時は株式会社L&Gグローバルビジネス、
現在の株式会社水星を設立し、北海道・富良野でペンション運営を開始。
その後、関西を中心に、ブティックホテル「HOTEL SHE,」シリーズを展開し、
湯河原、層雲峡をはじめ全国各地で宿泊施設の開発・経営を手がけられました。
また、クリエイティブディレクションから運営まで手掛ける、
金沢のスモールラグジュアリーホテル『香林居』がGOOD DESIGN賞を受賞。
そのほか、ホテル予約プラットフォーム『CHILLNN』や産後ケアリゾート『HOTEL CAFUNE』など、
従来の観光業の枠組みを超え、〈ホテル×クリエイティブ×テック〉の領域を横断し、
独自の事業を展開されていらっしゃいます。
──8歳時の原体験
茂木:先週、自分の消費行動とかそういうものに対して何が隠された動機なのか分からない、これを「インサイト」と言うんだと教えて頂いたんですが。龍崎さんは高校の時は京都にいたのに、京大ではなくて東大に来たじゃないですか。自分がそう行動したインサイトは何だと思われます?
龍崎:自分が、当時認識していた京大じゃなくて東大に行った理由は、いくつかあるんです。
まず一つは、私は小学生の時は東京にいたんですよ。その時はいわゆる御三家を受験をしようとしていて、その先にやっぱり東大があるので、一時的に京都に行っても行く先は東大だと、もう小学5年生ぐらいで何となく決めていたというのが、まず一つあります。
もう一つは、より本質的に、京大と東大はカルチャーが違うなと思っていて。京大は友達とかもたくさん行っているので好きなんですけど、やっぱりアカデミックと言うかアカデミアをするための大学だなといういう印象があったんです。やっぱり東大の方が情報とかも集まりますし、ビジネスとか社会とかそういったものとの繋がりの深さだったりとか、流れている時間のスピード感とかがちょっと違うなという印象を学生時代に思っていたので、それで東大に行こうという感じになりましたね。
茂木:なるほどね。そして東大の経済学部に進学するんですけど、文科二類ということですよね? その時に19歳で起業された、と。これは凄いですね。
龍崎:そうなんですよ(笑)。第一の年は普通に過ごさせてもらって、本来第二なっている年で起業したという感じなんですけれども。もう高校の時から学生起業しようと決めていたんです。
というのも、元々はもうちょっと悠長にMBA(経営学修士)でも取ろうかとも思っていたんですが、2013年ですかね、東京オリンピックを2020年にやるということが決まりまして、私がストレートで卒業すると2018年卒の代だったので、これは卒業してからじゃ間に合わないなと。
茂木:その時代の流れに乗ろうと。
龍崎:そうなんです。ビッグウェーブがこれから来るのに大学に通っている場合じゃないと思いまして、それでとにかく早く学生起業しなきゃと色々準備を始めた、という経緯でした。
茂木:ビジネスには色々あると思うんですけど、ホテルを選ばれたのが、お子さんの時のご家族とのアメリカ体験にあったと聞いているんですが。
龍崎:そうなんです。私、実はホテルをやろうと思ったのは10歳の時ですけど、その原体験はもっと昔で、8歳の時なんですよ。8歳の時に父親の仕事の関係で半年だけアメリカに住んでいた時期がありまして、日本に帰る前の最後の1ヶ月間を、家族でアメリカ横断ドライブをしよう、と」
茂木:なんて素敵な。
龍崎:聞いてくださっている方はもしかしたら「楽しそうやな」と思ってくださるのかもしれないんですけれども、いざやってみたら凄くしんどいんですよ。ひたすら景色も変わらない中で、もう一日中ずっと車に乗っているので(笑)。
茂木:アメリカだから(景色が)あんまり変わらない(笑)。
龍崎:変わらなくて(笑)。ずっと車に乗り続ける、みたいな日々が1ヶ月ぐらい続くので、毎日の最終目的地であるホテルがどういうところなんだろうかと。
茂木:それが楽しみなんですね。
龍崎:「楽しみ!」と思って車から降りるんですけど、いざホテルに着いたら「あ、またこの感じ?」みたいな。
茂木:モーテルと言うか、よく映画にも出てきますけど、部屋も何か似たような感じで。
龍崎:昨日のホテルとも変わらないし、一昨日のホテルとも変わらないし、毎日、時と精神の部屋にいるような、「またこれか」みたいな感じの(ホテル)。せっかく土地によって空気感も景色も文化も全部違うのに、ホテルは全部金太郎飴の状態で。もちろんホテルがそうあるべき理由も分かるんですけど、やっぱり旅を楽しみたいなと思って旅行している身からすると、ホテルにいる時間が一番長いじゃないですか。その時間にこそ、その土地の空気感だったりとかを感じることができる体験がしたいのにな、と思っていました」
茂木:ちょっと確認なんですが。今のお話は28歳の龍崎さんが喋っているんですけど、それを思っているのは8歳の龍崎さんですよね? 8歳でそんなこと思うんですね?」
龍崎:(笑)。言語化できていなかったんですけど、思っていました(笑)。
茂木:とても早熟と言うか、凄いですね…!
龍崎:いや、カルマじみた何かがあるのかもしれないんですけど(笑)。
──龍崎翔子さんの『夢・挑戦』
茂木:龍崎さんの初の著書、文藝春秋が出ています『クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術』の中で、既に素敵なホテルを展開されてらっしゃるんすけど、加えて、予約のプラットフォームとか、産後ケアのリゾートとか、アイディアの出方が凄いですね。この番組は『夢や挑戦』がテーマなんですけど、これからどこに行かれるんですか?
龍崎:自分としては、今、日本中にホテル自体は増えているんですけど、土地の空気感みたいなものをしっかりより良く反映しているホテルは、ありそうで実はまだそんなにないなと思っているので、そういうブティックホテルを世の中にもっと広げたいなと思っています。
あと、産後ケアとかに通ずるんですけれども、人の人生のあり方とか生活のあり方自体を、より良く伴走できるようなホテルの形はもっとあり得るのかなと思っていて、そういうライフデザインホテルみたいなものを、もっとバリエーションを増やしながら世の中に展開していけたら面白いなと思っています。
茂木:本当に、どんな世界を見せてくださるのか楽しみです。
龍崎:ありがとうございます。頑張らせて頂きます。
茂木:最後に、このご著書『クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術』をこれから読む方も多いと思うので、改めて、これからの読者の皆さんに、何か一言お願いできますでしょうか?
龍崎:私の断片的な人生を聞いて頂くと、もしかしたら「めっちゃキラキラしてるな」と、凄く成功しているように思う方もいるかもしれないんですけれども、本当に19歳で事業を始めて、ビジネス経験も全然ない中で、限られた経営資源をやりくりしながら、その時々でちょっと突き抜けたアイディアを生み出してきたことで、今のこの会社の規模にまで何とか育てることができたのかなと思っています。それの仕掛けや秘密みたいなものを余すことなく全て詰め込んでいるので、ビジネスとかクリエイティブということ自体がそんなに関心のど真ん中じゃない方とかももしかしたらいらっしゃるかもしれないんですけど、そういう方でも気軽に楽しめる本になっているのかなと思います。トイレの中で読んでもらっても全然いいし、寝る前にちょっとチラチラっと捲ってもらうのでも全然いいので、すごい軽い気持ちで読んで頂けると嬉しいです。
■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、現在発売中の龍崎翔子さんのご著書
『クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術』を、
3名の方にプレゼント致します。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、
メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●龍崎翔子さん(@shokoryuzaki) / X(旧Twitter)公式アカウント
●龍崎翔子さん (@shokoryuzaki) Instagram 公式アカウント
●「CHILLNN」(@CHILLNN_hotel) / X(旧Twitter)公式アカウント
●クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術 / 龍崎 翔子 (著)
(Amazon)
●文藝春秋 公式サイト
★ 【公式】CHILLNN
↑龍崎さんの会社が運営する、ユニークな宿のための予約システム
「CHILLNN」から、番組で紹介した「HOTEL SHE, KYOTO」
宿泊予約が出来ます!気になった方は、ぜひ、チェックを!
2015年、東京大学在学中に、当時は株式会社L&Gグローバルビジネス、
現在の株式会社水星を設立し、北海道・富良野でペンション運営を開始。
その後、関西を中心に、ブティックホテル「HOTEL SHE,」シリーズを展開し、
湯河原、層雲峡をはじめ全国各地で宿泊施設の開発・経営を手がけられました。
また、クリエイティブディレクションから運営まで手掛ける、
金沢のスモールラグジュアリーホテル『香林居』がGOOD DESIGN賞を受賞。
そのほか、ホテル予約プラットフォーム『CHILLNN』や産後ケアリゾート『HOTEL CAFUNE』など、
従来の観光業の枠組みを超え、〈ホテル×クリエイティブ×テック〉の領域を横断し、
独自の事業を展開されていらっしゃいます。
──8歳時の原体験
茂木:先週、自分の消費行動とかそういうものに対して何が隠された動機なのか分からない、これを「インサイト」と言うんだと教えて頂いたんですが。龍崎さんは高校の時は京都にいたのに、京大ではなくて東大に来たじゃないですか。自分がそう行動したインサイトは何だと思われます?
龍崎:自分が、当時認識していた京大じゃなくて東大に行った理由は、いくつかあるんです。
まず一つは、私は小学生の時は東京にいたんですよ。その時はいわゆる御三家を受験をしようとしていて、その先にやっぱり東大があるので、一時的に京都に行っても行く先は東大だと、もう小学5年生ぐらいで何となく決めていたというのが、まず一つあります。
もう一つは、より本質的に、京大と東大はカルチャーが違うなと思っていて。京大は友達とかもたくさん行っているので好きなんですけど、やっぱりアカデミックと言うかアカデミアをするための大学だなといういう印象があったんです。やっぱり東大の方が情報とかも集まりますし、ビジネスとか社会とかそういったものとの繋がりの深さだったりとか、流れている時間のスピード感とかがちょっと違うなという印象を学生時代に思っていたので、それで東大に行こうという感じになりましたね。
茂木:なるほどね。そして東大の経済学部に進学するんですけど、文科二類ということですよね? その時に19歳で起業された、と。これは凄いですね。
龍崎:そうなんですよ(笑)。第一の年は普通に過ごさせてもらって、本来第二なっている年で起業したという感じなんですけれども。もう高校の時から学生起業しようと決めていたんです。
というのも、元々はもうちょっと悠長にMBA(経営学修士)でも取ろうかとも思っていたんですが、2013年ですかね、東京オリンピックを2020年にやるということが決まりまして、私がストレートで卒業すると2018年卒の代だったので、これは卒業してからじゃ間に合わないなと。
茂木:その時代の流れに乗ろうと。
龍崎:そうなんです。ビッグウェーブがこれから来るのに大学に通っている場合じゃないと思いまして、それでとにかく早く学生起業しなきゃと色々準備を始めた、という経緯でした。
茂木:ビジネスには色々あると思うんですけど、ホテルを選ばれたのが、お子さんの時のご家族とのアメリカ体験にあったと聞いているんですが。
龍崎:そうなんです。私、実はホテルをやろうと思ったのは10歳の時ですけど、その原体験はもっと昔で、8歳の時なんですよ。8歳の時に父親の仕事の関係で半年だけアメリカに住んでいた時期がありまして、日本に帰る前の最後の1ヶ月間を、家族でアメリカ横断ドライブをしよう、と」
茂木:なんて素敵な。
龍崎:聞いてくださっている方はもしかしたら「楽しそうやな」と思ってくださるのかもしれないんですけれども、いざやってみたら凄くしんどいんですよ。ひたすら景色も変わらない中で、もう一日中ずっと車に乗っているので(笑)。
茂木:アメリカだから(景色が)あんまり変わらない(笑)。
龍崎:変わらなくて(笑)。ずっと車に乗り続ける、みたいな日々が1ヶ月ぐらい続くので、毎日の最終目的地であるホテルがどういうところなんだろうかと。
茂木:それが楽しみなんですね。
龍崎:「楽しみ!」と思って車から降りるんですけど、いざホテルに着いたら「あ、またこの感じ?」みたいな。
茂木:モーテルと言うか、よく映画にも出てきますけど、部屋も何か似たような感じで。
龍崎:昨日のホテルとも変わらないし、一昨日のホテルとも変わらないし、毎日、時と精神の部屋にいるような、「またこれか」みたいな感じの(ホテル)。せっかく土地によって空気感も景色も文化も全部違うのに、ホテルは全部金太郎飴の状態で。もちろんホテルがそうあるべき理由も分かるんですけど、やっぱり旅を楽しみたいなと思って旅行している身からすると、ホテルにいる時間が一番長いじゃないですか。その時間にこそ、その土地の空気感だったりとかを感じることができる体験がしたいのにな、と思っていました」
茂木:ちょっと確認なんですが。今のお話は28歳の龍崎さんが喋っているんですけど、それを思っているのは8歳の龍崎さんですよね? 8歳でそんなこと思うんですね?」
龍崎:(笑)。言語化できていなかったんですけど、思っていました(笑)。
茂木:とても早熟と言うか、凄いですね…!
龍崎:いや、カルマじみた何かがあるのかもしれないんですけど(笑)。
──龍崎翔子さんの『夢・挑戦』
茂木:龍崎さんの初の著書、文藝春秋が出ています『クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術』の中で、既に素敵なホテルを展開されてらっしゃるんすけど、加えて、予約のプラットフォームとか、産後ケアのリゾートとか、アイディアの出方が凄いですね。この番組は『夢や挑戦』がテーマなんですけど、これからどこに行かれるんですか?
龍崎:自分としては、今、日本中にホテル自体は増えているんですけど、土地の空気感みたいなものをしっかりより良く反映しているホテルは、ありそうで実はまだそんなにないなと思っているので、そういうブティックホテルを世の中にもっと広げたいなと思っています。
あと、産後ケアとかに通ずるんですけれども、人の人生のあり方とか生活のあり方自体を、より良く伴走できるようなホテルの形はもっとあり得るのかなと思っていて、そういうライフデザインホテルみたいなものを、もっとバリエーションを増やしながら世の中に展開していけたら面白いなと思っています。
茂木:本当に、どんな世界を見せてくださるのか楽しみです。
龍崎:ありがとうございます。頑張らせて頂きます。
茂木:最後に、このご著書『クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術』をこれから読む方も多いと思うので、改めて、これからの読者の皆さんに、何か一言お願いできますでしょうか?
龍崎:私の断片的な人生を聞いて頂くと、もしかしたら「めっちゃキラキラしてるな」と、凄く成功しているように思う方もいるかもしれないんですけれども、本当に19歳で事業を始めて、ビジネス経験も全然ない中で、限られた経営資源をやりくりしながら、その時々でちょっと突き抜けたアイディアを生み出してきたことで、今のこの会社の規模にまで何とか育てることができたのかなと思っています。それの仕掛けや秘密みたいなものを余すことなく全て詰め込んでいるので、ビジネスとかクリエイティブということ自体がそんなに関心のど真ん中じゃない方とかももしかしたらいらっしゃるかもしれないんですけど、そういう方でも気軽に楽しめる本になっているのかなと思います。トイレの中で読んでもらっても全然いいし、寝る前にちょっとチラチラっと捲ってもらうのでも全然いいので、すごい軽い気持ちで読んで頂けると嬉しいです。
■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、現在発売中の龍崎翔子さんのご著書
『クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術』を、
3名の方にプレゼント致します。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、
メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●龍崎翔子さん(@shokoryuzaki) / X(旧Twitter)公式アカウント
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●クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術 / 龍崎 翔子 (著)
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●文藝春秋 公式サイト
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「CHILLNN」から、番組で紹介した「HOTEL SHE, KYOTO」
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